「コーヒー・カカオ・米・綿花・コショウの暗黒物語ー」
コーヒー・カカオ・米・綿花・コショウの暗黒物語ー
生産者を死に追いやるグローバル経済
ジャン=ピエール ボリス
先日読んだ、「世界の水が支配される」のシリーズ的な本である。
著者はフランス人である。生産者が苦しい状況が分かる。ここも世界銀行が出て来る。
生産状況と生産国について、品目毎の説明が分かりやすく書かれている。
つい何年か前は、そんなに生産量が多くなくてもやっていけてたのが、ダメになっている国も多い。
コーヒーも品質が落ちているらしい。やはり大量生産のせいか・・・・
少しびっくりしたのはベトナム!コーヒーとコショウの大産地にのし上がって来ている。
知らなかった・・・・・
この大量生産が農民の生活に跳ね返って来ている。
コショウの、オランダ企業対ベトナムの攻防。コメの、貧しいアジアが貧しいアフリカを養い続ける。
化学肥料がいる農業を取り入れた事での問題。
多国籍企業の手口・相場変動の助長・原産国の汚職腐敗等が書かれている。
ベトナムは成功したようだが、まだ生産だけで品質まで手がまわっていない。
品質の悪い豆を使うので、インスタントコーヒーもまずいらしい。
途上国の生産者が極度の貧困に追い込まれている。
最後にフェアトレードの話が出て来るが、なじみが無いので分かりにくかった。
ともあれ希望に満ち溢れた話では無い!
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コメント
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女好きのおっちゃんさん
お気をつけて、ベネッタちゃんに会いにブルガリア・トルコの旅に行ってらっしゃいませ!
お土産たのしみにしております♪
投稿: あんちゃん | 2010年10月28日 (木) 21時49分