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2011年6月 2日 (木)

「中国最大の弱点、それは水だ!水ビジネスに賭ける日本の戦略」 浜田和幸

題名を見て読もうと思った。以前 「世界の水が支配される!」を読んだ。
相通じるところがある。水メジャーがやはり出て来る。内容説明は下記のとおりである。


ますます深刻化する世界的な水不足。各地で水をめぐる紛争が起こり、食糧争奪戦争も勃発している。また、隣国・中国の水不足も早急に対応を必要とする問題だ。中国が狙うのは日本の豊かな自然、つまり水資源だ。脅威の時代に日本がとるべき道は?世界の水ビジネス戦争に勝ち残るための日本の戦略は?水危機に直面した中国に対応するための方策も論じる。

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各章の題名で内容が分かる。
①深刻化する中国の水不足。
②世界を襲うウォーター・クライシス。
③脱・ぺットボトル水。
④ウォーター・マネー。
⑤世界に誇れる日本の水道技術。
⑥問われる日本の戦略。


中国が水不足なのは間違いない。日本の山・森林を買っている。ダミーを使っているようだが。
日本は舐められている。今後、誰が中国を養うのかと言う話になってきているそうだ。
中国の川は問題が多いらしい。ダムのおかげで東南アジアに影響を与える。
日本は島国だが、川の源流の政策によりにより下流の国が影響を受けるのは世界的な現状らしい。
ドナウ川がいい例だ。中近東、そこら中で問題がある。
食料(穀物・飼育動物)にしろ石油精製にしろ水がいる。水問題は食糧問題と言うのも分かる。
ぺットボトルを盲信しない方がいらしい。よい例が水道水を入れて売っても分からないらしい。

イギリス・アメリカ・オーストラリアの「アンチ・ボトルウォーター」の市民運動。
水道水も間違いなくよくなっている。発がん性物質とか臭気も問題なくなって来ている。
昔とは違うようだ!奥さんはフランスの水が好きだ。あまり美味しいと思った事は無いが・・・・・・・


日本の技術は間違いなく優れている。が事業の運営が出来ない。
官民一体の売り込みが、たとえば韓国のように必要なのは理解できるが、今の民主党で出来るのか?
飲料食品メーカーが地下水等の権利を買いあさっている。IBM・GEも参戦しているようだ!
森林の伐採・ダムの造成により、腐葉土に含まれる鉄分が海に流れ込まなくなった。その結果沿岸部で海藻が死滅する状況が発生しているらしい。

最後に思うのは水道水も安心と言う事。著者も記述しているが、水処理の高い技術を、携帯電話みたいに自国内でしか使えない特殊な進化をしないで、官民一体で世界に乗り出して欲しい。
読んでいて考えさせられた。著者の本は又読んでみたい。

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