神聖ローマ帝国皇帝フリードリッヒ二世(十字軍物語3・NHKスペシャル エルサレム 和平・若き皇帝の決断!)
十字軍物語3・塩野七生を読んだ。特に印象に残ったのはイングランド王リチャードと、神聖ローマ帝国皇帝フリードリッヒ二世だ。
そこで思いだした。ブログにも書いた。
読むのと見るのは違うと感じた。
先にテレビで見て、今回十字軍物語3を読んで、又見た。
「NHKスペシャル エルサレム 和平・若き皇帝の決断!」
神聖ローマ帝国皇帝フリードリッヒ二世を描いている。
改めてみたら、面白かった。
が、NHKだ。真面目すぎる。
本では色々エピソードがある。
エルサレム王の娘を妻に迎える。
これも策略があ。下手な婚姻は出来ない。下手に結婚すれば何かの折に王位継承権を主張される。
王のもとに来たその日に、妻の侍女を口説く。
英雄色を好むか?いや好むのだろう!
神聖ローマ帝国皇帝フリードリッヒ二世 (イタリア名のフェデリーコ2世)
塩野七生は通例にこだわらずに書いていると思う。
法王との対決!
しかし十字軍なんてメチャメチャではないかと思う?
聖地はキリスト教だけのものでは無い。
イスラム教とユダヤ教の聖地でもある。
自分達だけものだと言うのは傲慢では?
わざわざ血を流しに行くかなと思う。
十字軍前は双方の信者が巡礼していたのでは?
スペシャルでも祈りの場面があった。
アッコンとヤッファの現代の映像もあった。
祈るだけなら問題ないのではないかと思うが・・・・・・・
そう言うのが日本人の考え方なのか?
聖地回復、奪回で何人死んだのだろうかと思う。
法王に破門されても十字軍を率いて行く。
アラビア語・ラテン語・ギリシャ語・ドイツ語・フランス語・イタリア語を喋る。
凄い君主だ!
交渉によりエルサレムを回復?する。
和平交渉する気だが、現実主義者だ。
武力の裏付けのない交渉は無意味だと言う事が良く分かっている!
ナイル川を上れる船を作って持って行く。
交渉相手もそれは分かっている。
その上での交渉だ!
日本の誰かに読ませたい話だ!
現実主義者とは、相手がそんな馬鹿な事はしないだろうと。
自分はしないから。
これは塩野七生の本の中ではよく出て来る話だ。
そもそも何で十字軍をおこしたのか?
現状のままでよかったのでは?
宗教心に生きている、信仰のみに生きる修道士が偉いとは思う。
それだけにしておいた方が良かったのでは?
法王は許しを乞う君主を望むが、フリードリッヒ二世はそんなヤワでは無い。
法王はボロ服をまとい、許しを乞う事を期待するが、そうはしない。
フリードリッヒ2世は、皇帝ハインリッヒでは無い。
本を読んだ方が生身のフリードリッヒがよく分かると思う!
見て、読んで、いろいろ知った。
大変面白いと思った。
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