人を動かす力―歴史人物に学ぶリーダーの条件 (PHPビジネス新書)・渡部 昇一
人を動かす力とは何か。なぜ人は苦難をものともせず、偉大な指導者に付き従うのか。豊臣秀吉、乃木希典、モルトケ、渋沢栄一、松下幸之助など、歴史に名を残す偉人たちは、何を考え、どのように行動していたのか。彼らの生涯を振り返り、リーダーに必要な情報力、統率力、知力について、どう磨けばよいのかを説き明かす。
30年以上前に書かれている。今回渋沢栄一と松下幸之助が追加されている。
渡部昇一はよく読んでいるので理解し易い。(????)
気になった事項をまとめてみた!
本質的情報と非本質的情報。
情報力は想像力である。
末梢所法から事実を読み取る。
太平洋戦争、リヤカーのタイヤが日本製は駄目だが、アメリカダンロップ製は丈夫だ。
この事で日本の負けを思ったのが、渡部氏の母親。
別に教養が無くても判断出来る例か?
乃木希典を褒めている。
アメリカの新聞記者の乃木評を紹介している。
無私の精神と誠心誠意の姿勢。
乃木将軍を褒めまくっている感がしないでも無い!(司馬遼太郎とは反するが・・・・)
プロシア参謀本部が記述されている。
強い組織は天才に勝る。
ナポレオンの天才に対抗する為にプロシア参謀本部は設立された。
文学的素質のある方が参謀に向いている。これは渡部昇一の持論と思う。
知力を二つに分けている。駝鳥の知力ー足を踏みしめて進む知力。鷲の知力ー一挙にすっと飛ぶ知力。
例をあげている。
大内兵衛、秀才で東京大学経済学のトップで 「石炭は国家が管理しなければならない」
中ソの関係を褒めいた。結局紛争になった。
この事ではないが、渡部氏の母親がいったらしい。戦時中の配給制がダメだったので、そんな事を言う人はダメだ。
その知力は先に何があるか見えない。机上の秀才なのか?
竹中平蔵もそうではないかと思う!あんな無責任な学者はいないのでは無いかと思う!
それに引き換え、たとえ知識が無くとも先を見通せる知力、燕・鷲の知力が松下幸之助にはある。
この例えは分かり易い。
リーダーの能力は学校で学べない!
今度 「ドイツ参謀本部」 を読み直したい!
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