司馬遼太郎 リーダーの条件・磯田 道史・半藤 一利・鴨下 信一他
『坂の上の雲』の秋山兄弟、『竜馬がゆく』の坂本竜馬をはじめ、司馬作品のリーダーたちの魅力を、半藤一利、磯田道史らが語り尽くす。
何度も言うが、司馬遼太郎は凄い!
その影響力は計り知れないのではないか?
司馬遼太郎の作品からの引用は、いかほどあるのか?
司馬遼太郎によって評価が上がった人、下がった人。
評価が上がったと言えるのは、河井継之助・大村益次郎・小栗上野介忠順・土方歳三・・・・・・・
大物、秋山真之・児玉源太郎。
評価が下がった大物、乃木希典!
評価が司馬遼太郎が記述した事に対して出される。
批判する方はあれだけの内容の書籍を書けない!
本の内容の一部?を間違っている。思い込みが激しいと言う例は多いと思う。
現状把握を指導者はしなければならない。
伊藤博文が在野の論客に言う。
「私は諸君の名論卓説より、大砲の数に相談しているのだ」
日英同盟より日露同盟に走ったのも分からないでもない。
懐が深いのも指導者の条件か?薩長土肥の中でも無能な者が人材を殺す。
河井継之助・小栗上野介忠順。
逆が五稜郭で生き残った、榎本武揚・大鳥圭介・林薫とかは後で活躍した。
人は殺してしまえば終りと言う例か?
最後の章が 『竜馬がゆく』 『坂の上の雲』 に見る指導者の条件 鴨下信一。
指導者は常に最終目標をしっかり持つべきだ。そして目標は皆で共有出来るようにしなければならない。
印象深い例がある。
『対馬で戦った日本人はすべて小東郷であったといっても言いすぎではない』
指導者が劣悪である例として、乃木・伊地知とロジェストウェンスキーをあげている。
まず乃木・伊地知の例だ!
旅順攻撃の日が26日だったようだ。
6月26日、7月26日、8月20日前後、10月26日、11月26日だったようだ。
11月26日の攻撃に白襷隊が出陣した。
なぜ26日かの回答を伊地知参謀長が返答した。
① 火薬の用意に1カ月かかる。
② 南山を攻撃して突破した日が26日。縁起がいい。
③ 26は偶数で割り切れる。要塞を割れる。
兵も死ぬだろう。司馬遼太郎が批判するのも分かる!
ロジェストウェンスキーもおかしい。
詳細な作戦計画を明示せず、煙突を黄色く塗る命令を出していたようだ。
理由は分からない!
おかげで敵艦の区別がはっきりして日本に有利に働いたようだ!
何より司馬遼太郎は凄いと改めて思った!
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