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2012年2月 9日 (木)

トルコの原発について(レアアースと原発を読んで)

原発とレアアースの本の中でトルコの原発の話が出ていた。
これについては2回記述している。
再度調べてみた。

トルコでマグニチュード(M)7.2の大地震が発生し、これまで難航していたトルコの原発建設プロジェクトが実現しないのでないかという観測が出ている。
99年にトルコで発生したM7.6の大地震(死傷者2万人)以降12年ぶりに発生した大規模地震である。地盤が不安定な断層地帯に位置する世界で最も地震の危険が高い原発として、トルコがロシアとともに推進する「アクユ」原発を挙げられているそうだ。
トルコと国境を接するアルメニアのメツァモール原発も被害を受けたようだ。 
しかし、慢性的な電力不足に悩んできたトルコ政府は、積極的な原発建設プロジェクトを推進してきた。
アクユ原発のほかにも、トルコ北部のシノプ地域に建設を計画している。

韓国政府はこのシノプ原発の受注のために、昨年3月からあらゆる努力をしてきた。
しかし、12月に日本がトルコ原発受注に割り込み、状況が変わった。
トルコが韓国との交渉を中断し、日本と交渉を始めたのだ。
当時、日本では 「トルコ原発が(地震のノウハウがある)日本に向いた」 と考えられた。
東日本大地震で福島原発事故が発生し、日本の海外原発事業が全面停止した。
トルコ内でも、「日本の原発も不安だ」として反対世論が激しくなった。
日本との交渉が難しくなると、「原発交渉は韓国など様々な国に開かれている」と述べ、韓国では再びトルコ原発受注に対する期待が高まった。
が、今回の大地震で、トルコ政府の原発プロジェクトは完全に座礁する可能性が高いと原発業界は見ているようだ。
が、こんな記事を見つけた。
韓国の李明博大統領の中東訪問をめぐり、日本が割り込んだ原発受注を、トップセールスによる受注を決める可能性があると言う記事があった。

今回の事故は島国の日本だった。ロシアの事故は内陸だった。
それ程大きくない国が原発を建設すると、隣国に影響を与えるのは確かと思う。
今の時代、何かあれば製造者責任が言われる。
地震があった時に何かあれば耐震等の問題が起こるだろう!
やはり慎重に対処した方がよいのではないかと思ってしまう。
今後どうなるか非常に興味がある。   

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