戦国史の怪しい人たち―天下人から忍者まで・鈴木 眞哉
日本全土を戦乱の渦に巻きこんだ戦国時代、この動乱期に活躍した人物や江戸時代以降、講談などで人気を博した人物には、その出自や実績が怪しい者が数多いて、はては実在する疑わしい者も少なくない。天下人から武将、剣豪、忍者まで、“戦国有名人”の虚実を探る異色の戦国史。
面白い本だ。
著者も人が悪い?と言えば怒られるか!
書きにくい家康の系図についても、はっきり贋作と記述している。
新田義貞の末ではなく、やはり乞食坊主の末なのか?
明智光秀についての記述は面白い。
年齢も色々説があるが、反逆者で死んだのでますます分かっていないのだろう。
「仏のうそをば方便と云う、武士のうそをば武略と云う、土民百姓はかわゆきことなり」
これが明智光秀の言葉とは知らなかった・・・・・
抜け目ない、狡猾な武将だったんだろう!
調べて行くと怪しい人が多い。
嶋左近、そう言えば関ヶ原では大活躍だが、それまでは名前も沢山あり良く経歴が分からない。
宮本一真と宮本武蔵。一真の名前は初めて知った。
同一人物と思われている。
よく調べていると思う。やはり怪しい人です!
荒木又右衛門を批判した剣客、戸又兵衛。
この戸又兵衛を調べる。著者も執念深いのではないかと思ってしまう。
日本人は数字が好きなのか?
三人衆・四天王・七本槍・十勇士とかある。
数合わせをしている場合もあるようだ。
真田十勇士:これについてはよく知っている。それでも時々メンバーが変わっている。
尼子十勇士:これなんか信じていたが、問題ありそう!怪しいと言うことだろう!
歴史に一度だけ登場する人物も沢山いる。
そういう人物も紹介されている。
知らなかった名前もあり、楽しく読めた!
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