« 「孫子」の読み方⑥・④形篇・山本 七平    | トップページ | 「孫子」の読み方⑧・⑥虚実篇・山本 七平    »

2012年5月 5日 (土)

「孫子」の読み方⑦・⑤勢篇・山本 七平

⑤勢篇    組織力で勢いに乗れ
戦闘に巧みなものは、戦勝を勢いに求めても人に求めない。
「勢」 にのると俊発的に相手を圧倒する。
では 「勢」 とは何か?
「形勢逆転」
形が変われば勢も変わる。
「形」 を外的静的量的とすれば、「勢」 は内的動的質的で、両者は密接に関連している。
「時世」 と 「時勢」
時代の形が変われば、その新しい 『形』 の 『勢』 にのる者も変わる。 

大軍を統制するのには、小部隊を統制すると同様に力を発揮させるのは編成による。
『形』 と『命令伝達』 の完備である。
戦いは正攻法的に対峙し、奇襲を加えて勝つ者である。
戦勢は奇襲・正攻の二つだが、この組み合わせでさまざまな戦術が生じる。
言っている事は大変よく分かるが、出来る出来ないは別問題!
桶狭間の戦いと硫黄島の戦いが出て来る。
この解説は非常に分かり易い。特に硫黄島の栗林中将の戦い方の例は分か理易い。

巧みに敵を誘導する者は、わざと隙を見せて敵を誘い込む。
その場所に敵を動かしてじっと待ち、敵を叩く!

「カッコいい決断などした事が無いし、必要ない」
「朝令暮改を恐れるな」
決断とは 「形」 を決定すること、それによって 「勢」 が生じる。
それもせず部下の尻ばかり叩いているのは、自らの無能を示しているにすぎない!

« 「孫子」の読み方⑥・④形篇・山本 七平    | トップページ | 「孫子」の読み方⑧・⑥虚実篇・山本 七平    »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

名言格言」カテゴリの記事

山本五十六」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「孫子」の読み方⑦・⑤勢篇・山本 七平:

« 「孫子」の読み方⑥・④形篇・山本 七平    | トップページ | 「孫子」の読み方⑧・⑥虚実篇・山本 七平    »

2024年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
フォト
無料ブログはココログ

カテゴリー

大和ミュージアム

  • 20120917_yamato12_2
    呉の大和ミュージアムです。 2012年9月に訪れました。