抗争・溝口 敦
日本刀で斬殺。繁華街で銃撃戦。手榴弾で爆破。警察官に銃乱射―。かつての仲間であっても、殺るとなったら容赦はしない。戦後、日本各地で「抗争」は繰り広げられた。暴力団はなぜ殺し合うのか?闇に蠢くヤクザの歴史を振り返る上で欠くことのできない抗争を、40年以上に渡り最前線で取材してきたジャーナリスト・溝口敦氏がレポートする。
やくざ・暴力団の抗争の話だ!
著者の本はよく読んでいるのであらかた知っている話だ!
暴力団の戦後史がある。
主に山口組だ!
かって読んだ中内功が書かれていた本の中で、中内功が戦後神戸から出て行って大きくなった物として、ダイエーと山口組と言っていた!
ダイエーはもろくも潰れたが?、片方は未だに日本最強を誇っている!
暴力団員の二人に一人は山口組だ。
これは消耗戦を挑まれたら勝てる対抗組織は無いと言う事だ!
二部構成で一部は山口組がメインだ。
何故抗争が起こるかも記述してある。分かり易い!
山口組の歴史、大阪戦争、4代目暗殺、一和会との抗争、宅見勝暗殺・住吉会と國粋会。
以上がある。全部山口組が絡んでいる。
広島は第2部で出て来る。
知っているので気になるのは、戦後の大阪侵攻、柳川組の事、一和会の最後を巡る竹中組との抗争、波谷組との抗争。そんなところが無いと思ったが枝の事か!
竹中4代目は言う。
「人間いっぺんは死んやろう!何が怖くて護衛しくさる!」
配下も困っただろう!実際襲撃を受けて死ぬ!
話は変わるが若いころ姫路にいた。夜に魚町を歩いていて、何か事務所みたいなところを通った。
明りが付いていて中から見返された!
後で教えてくれた。竹中の事務所やと!
のんきな奴がいて、「竹中工務店かいな?遅くまで仕事してるんやな!」
今から思えば怖い話だ!
一和会の事務所は三宮と元町の間にあった。一時そこの高架下沿いを仕事で通っていた。
ある時戦闘服?みたいな服装の人間がメチャメチャ多かった!
チョッとどころか大分怖かった事を覚えている!
宅見勝襲撃は、新神戸のホテルだったので、知らないところでは無い。
当初から身内の犯行と言われていた!
そりゃNo2を殺したら後の報復がどうなるのか?
分かるだけに弱小組織の犯行では無いのは分かる。
渡辺5代目は宅見に頭が上がらない。
この辺は読んでいて事情がよく分かる。どちらかと言えば何処にでもある話だ!
企業でもある、社長と実力派の専務との意見の食い違いみたいなものなのか?
著者が山健の本を出す時、渡辺組長が反対し、「本を出すな!」
それを出版社が宅見に相談すように言ったので、相談したら出版の妨害は無くなったようだ!
宅見若頭が組長を押さえたようだ!
宅見若頭は経済ヤクザで財産もあったようだ!
襲撃した中野会も解散に追い込まれ、襲撃した人間もほとんど殺されたようだ!
関係無いが、古本屋で著者の山健の本を買ったら、裏に渡辺5代目の署名があったと思う!
第二部
広島仁義なき戦い、沖縄抗争、北海道北見抗争、中京統一の司6代目(弘道会)、九州抗争。
西へ行くほど戦いが凄惨になるようだ。
確かに沖縄、九州は読んでいても恐ろしい。
北見抗争がある。これは加茂田組が出て来る。
著者の加茂田に対する書き方は冷たい。事実なんだろう。
いろんな意味で存在が大きかったようだ!
これも何処にでもある話だが、5代目と6代目とでは取り巻き?が違う。
今は間違っても5代目に近づかない方がよいらしい。
チョッと怖い本だった!
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