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2012年5月 5日 (土)

「孫子」の読み方⑨・⑦軍争篇 ・山本 七平

⑦軍争篇  相手の油断を誘え
「迂直の計」
迂回しながら実は最も近い道を取って要点を確保して不敗の位置に立つ!
徳川家康の例が出て来る。
本能寺の変の後、信長の後継者争いに参加せず、甲斐・信濃に向かった。
甲斐・信濃に向かったには 「迂」 になる。
が実際は 「直」 だったようだ!

三河武士の忠誠と言うが、家康も裏切られている。
石川数正の出奔。
焦る事は禁物である。しかし目的を放棄してはならない。
時代背景が違う。命令の伝達方法はドラや太鼓、旗やのぼりを使用する。
孫子には文章による命令の伝達が出て来ない。
小田原の陣の前に、家康が公示した軍令がある。文章で残っている。
著者も褒めている内容である!

戦気のとらえ方がある。
変化に上手く対応する。
1)士気の変化。朝は気力が満ちて鋭く、昼は気力がにぶって怠り、日暮れには疲れて休息に帰る。
2)心の変化。整った味方で乱れた敵を撃ち、冷静に味方を維持し、敵が騒然となるのを待つ。
3)戦闘力の変化。遠くから来た敵を待ち、疲労した敵を待ち、充分に食べて飢えた敵を待つ。
秩序だった敵を迎撃してはならない。
堂々たる陣がまえの敵を攻撃してはならない。

最後に戦闘の法則がある。
1)高地の敵に攻めのぼってはならない。
2)高地を背後にした敵に正面攻撃してはならない。
3)いつわって敗走する敵を追撃してはならない。
4)敵の精鋭を攻めてはならない。
5)おとり部隊にひっかかってはならない。
6)帰国する敵を阻止してはならない。
7)敵を包囲したら必ずどこかをあけておくこと。
8)窮地に陥った敵を追いつめてはならない。

当たり前のことだが、出来ていないので記述されていると思う・・・・・・

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