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2012年5月30日 (水)

日本海軍はなぜ過ったか――海軍反省会四〇〇時間の証言より・澤地 久枝・半藤 一利・戸高 一成

勝算もなく、戦争へ突き進んでいったのはなぜか。「国の将来なんか考えるよりも、自分の局部局部でやりまして」「本当に検討されず、どんどん勢いに流されていった」――。
太平洋戦争の作戦立案をした海軍トップエリートたち。
その生の声を記録した「海軍反省会」録音テープによって、はじめて明かされる日米開戦の内実。
その衝撃をめぐる白熱の鼎談。

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日本のエリート教育と言うものの正体を見た感じがする。
末端で死んで行く兵たち!
反省とはいえ、根本での責任追及は無かったようだ!
今までから知っている話がほとんどんだ!
特攻の話。
「俺も後から行く!」  と言いながら特攻を見送り、
「いや戦後復興の為に働く!」
となれば宇垣纏、大西瀧治郎は潔くはあった!
問題も多いが・・・・・
この生き残った人達に戦後復興を任せたのは誤りか?
終戦と分かっているのに特攻に出し、その時点で俺も後から行く。
当然行かない!
自分の息子を特攻に行かせない細工をした人も多かったようだ!
最低ですよね!
もっともっと非難されてよいのではないか!
現実に人が死んでいる!

面白い話があった。
勝つと言う成算はあったかのかと言う事でだ!
開戦を決めた時、伏見宮を総長の座から降ろしている。
責任が皇室に行ったら困る。
と言う事は、負けの可能性を考えていた事になる!

真珠湾攻撃!
これをアメリカは東京裁判で出そうとしたが、出せなかったようだ。
何故なら攻撃を受けると、知っていた事が明白だったようだ!

さんざん言われた海軍善玉説は無かったようだ!
陸軍に責任を押しつけていたようだ!
識者と言われる人は戦争美化に繋がると言うかもしれないが、著者たちが言っている様に正しい歴史を教えなければならないと思う!
日本自体が長期戦略が無い!
開戦に踏み切った人達は何の成算もない。
ただやりたくて仕方が無い!歴史に名前を残す為に・・・・
著者たちの言うように15歳ぐらいで死んでいく兵の事等何とも思っていない。
昭和のエリート、いかに成績優秀でも、危機管理はなにも出来ていない。
日露戦争はアメリカに仲裁を依頼する考えがあった。
ドイツ頼みの戦争をよくやったと思う!終わりの構想も無い。
もっともドイツびいきになったのも、メイドと称して女をあてがわられたからのようだ!

対米比率7割の戦力で無ければ戦えない。
何の根拠があったのか?
日本海軍は、日露戦争と太平洋戦争しか対外戦争はしていないのでないか?
歴史的勝利と大敗!
思い上がりもはなはだしい!
予算を取る為に戦争を煽っている感じの話がある!
読んでいて楽しい本では無い!

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