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2012年5月 5日 (土)

「孫子」の読み方③・①計篇・山本 七平   

①計篇    的確な見通しの立て方
競争の優劣により、闘争の結果は明らかで、やる前から結果は分かっていると考える。
優劣の計算の基礎五つ
道・天・地・将・法
1)道:統治者と国民の一体感。
2)天:時間的条件、国際情勢・経済情勢。
3)地:地勢・地形・
4)将:将師の器量。近衛文麿も東条英機も将では無い!ルーズベルト・チャーチル。
5)法:法・制度・組織原則が整っていて機能する。

評価の視点七つ
1)君主はどちらが有徳か。
2)将師はどちらが有能か。
3)天の時、地の利はどちらが有利か。
4)法律・制度はどちらが完備徹底しているか。
5)士卒はどちらが精強か。
6)どちらが規律ある統一行動をとれるか。
7)賞罰はどちらが公正か。

呉子のこれを避ける原則六つ
1)土地拡大にして人民冨集。
2)恵施流布。
3)信賞必罰が適正。
4)功の順で昇進し才能を活用している。
5)兵器・装備が優れている。
6)四方の隣国、大国の助けがある。

著者はこれを適用すれば、日中戦争も太平洋戦争起こらないと!
要は丸暗記だけではダメで自分のものにしなければならないと言う事だろう!

呉子言う!戦争の発生する情勢
1)大義名分を名として起こる場合(義兵)
 自らの大義名分も正し、礼をもって対応し、介入の余地をなくさせる。
2)自国の利の為に起こる場合(彊兵)
 へりくだった態度で対応し、相手を満足させて戦争をやめさせる。
3)相互の憎悪の増幅で起こる場合(剛兵)
 言葉をもって意志の疎通を図り、憎悪をやわらげて戦争を辞めさせる。
4)国内の乱れにつけ込まれる場合(暴兵)
 巧みにあざむいて、戦争をやめさせる。
5)国内の飢餓による疲弊につけ込まれる場合(逆兵)
 計略をめぐらせて、戦争をやめさせる。
まるで朝鮮半島の事と思ってしまう。
この五つは防衛の基本と言う!

フランスは防衛予算と対外文化活動予算がが同額であり、「フランス語を修得した人間は反仏にならない」 と考えているそうだ。
2)の無理難題を押し付ける国は、中国・北朝鮮か?
これに対しては呉子は割り切っているそうだ!金を払って戦いを避ける!
それも問題多そう!

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