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2012年5月 5日 (土)

「孫子」の読み方①序章・山本 七平   

兵法書として名高い『孫子』。「彼を知り己を知れば、百戦して殆うからず」「算多きは勝ち、算少なきは勝たず」――いずれもビジネス社会にも通じる鉄則だ。陸軍将校の体験をふまえて、参謀はどうあるべきかを説く。

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メチャメチャ面白かった。
著者の本は学生の頃何冊か読んだ。
最近、著者の武田信玄を読んだ。アップもした。
孫子は大分前から読もうと思い買っていたが、読む踏ん切りがつかなかった。
今回読んでよかったと思う!
孫子の解説書は、たいして読んだ訳ではないが、今までの中で一番分かり易く面白かった。
著者はフィリッピン戦線に生き残った。
いつ死ぬか分からない戦場で何を考えたんだろうか?
生き残り何気なく 「孫子」 を読んだようだ!
脳天を叩かれるような衝撃を受けたそうだ!
「愛国心」 「滅私奉公」 「必勝の信念」 に何も触れていない!
「超人的な自発的努力や能力の発揮 度はずれた勤勉」 要求もしなければあてにもしていない。

発想が違っている。
著者の経験から感じたことだろう!
秀吉の朝鮮出兵で、捕虜になった 姜沆が 「看羊録」 と言う本を著しているそうだ。
三度目の侵攻はあるのか?あるとすればどうすべきかを記述しているようだ!
この中に面白い記述がある様だ!
戦国武将、日本の武将は一人として文字を解する者が無いと記述されているとあるようだ。
たたき上げ、戦場で経験を積んでいる。
「武経七書」 も朝鮮の武将は精通している。
日本の武将は読んだことがない。
ただ日本の武将たちは、あらゆる技能者たちを身の近くに置いている。
その中に軍法に精通したものがいる。
それらの人に解説させ、自己の体験、失敗成功を考えていたようだ!
全然知らなかった訳ではないが、その知識は朝鮮の将軍に比べれば及びもつかなかったようだ!
戦場のたたき上げVS机上の秀才!
朝鮮は負けた!「兵書読みの兵書知らず」
勝った日本は絶えず戦場にいるプロ?だ!
ただ個々の戦闘に勝っても、それだけの事で戦争の勝利に持っていけない!
戦術で勝っても戦略がない!
逆に朝鮮も 「孫子」 をはじめ 「武経七書」 を読んでいるが、丸暗記?だけではどうしようもない!

「孫子」 を読んだはずの昭和の軍人!
本当に理解して読んだんだろうか?
こういう話から始まる。
ここだけ、序文だけ読んだだけでも役に立つ内容だ!
戦国時代、太平洋戦争の例と共に解説されているので分かり易い!
これが中国古典では分かり難いのではないか!

昔読んだ本の中で、第一次世界大戦で負けたドイツ皇帝が、敗戦後 「孫子」を読み何故もっと早く読まなかったのか?後悔した話が出ていたのを記憶している!
孫子・呉子と並べて説明がある。分かり易いと思う。

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