「孫子」の読み方⑯・山本七平・解説より(守屋淳)
奥さんに感心された!
よく1冊の本からよく書くと!
解説を読んでいても面白い。
日本は幸せなのか?
太平洋戦争以後戦争をしていない。
山本七平の実体験がある。
戦場の大部分の日時は輸送と行軍すなわち自らの輸送についやらされるのであって、いわいる「ドンパチの戦闘は一瞬だと言える」
日本軍は、1万数千の兵と何千頭の馬が、おびただしい量の排泄物を残してゾロゾロ歩いて行く。
公害ならぬ黄害による環境汚染になる。
普通のハエ・大きな銀バエ・アブ。
入浴も洗濯も出来ない状態から発生するシラミ・ノミ・南京虫・ダニ。想像を絶する!
こういう体験をした人が少なくなってくる。
この凄惨な体験は貴重なものになって来ている。
日本軍の 「精神力」 万能主義は、結果として現場を無視した実行不可能な命令とその強制、それの対する下からの実態とかけ離れた報告や追従を蔓延させた。
孫子は、敵が来れば兵は逃げる。
食料が無くなれば兵は食料のある方へ逃亡する。
当然の事を当然として、味方にも敵にも当然の事だと言う事を前提として考える。
日本軍は、敵が来れば 「必勝の信念」 で迎え撃ち、食料が無くなれば 「泥水をすすり、草を食み」で耐える。
それを当然の事とし、自からに課し部下にも要求する。
人間への味方と把握の仕方が、あまりにも違う!と言う解説だ!
改めて面白い?本だった!
学校で教えてもよいと思うが・・・・・・・
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