宮城谷昌光 「歴史の活力」―六韜・信用出来る人の見分け方
孫子を読んでから以前読んだ本が新鮮になってきた。
宮城谷昌光 「歴史の活力」 のなかで 「信用出来る人の見分け方」 と言うことで 「六韜」 をあげている。
部下の外面と内面の違いには15種類あるとある。
読んでいて面白い。著者が分かり易く書いている。
信用できない部下
①外見は謹厳実直だが、内実は不肖である者。
②外見は温和だが、内実は盗みをする者。
③外見はつつしみ深く、内実は高慢な者。
④外見は清廉だが、まごころのない者。
⑤外見は努力家だが、内実は情け容赦のない者。
⑥外見は真情あふれているようで、さっぱり誠意のない者。
⑦外見は智謀あるようで、実は決断力のない者。
⑧果敢を好むが、実は無能な者。
⑨外見は誠実であるが、信頼を置けない者。
⑩外見は勇気がありそうなのに、実はいくじのない者。
⑪慇懃無礼な者。
信用できる部下
①ぼんやり見えるが、忠実な者。
②過激で変わった言動をするが、実際の効果を上げる者。
③厳格で苛酷だが、冷静で沈着である者。
④外見は冴えないが、使いとなれば、必ず使命をはたす者。
「六韜」 はその方法まで懇切に示していると言う。
①まず話す。相手の表情を見るのではなく言葉に集中する。次にある事について徹底的に問い詰める。
②ここで相手の表情を見る。どう言う表情でどう返答するかを見る。
③人を使ってその人間の素行を探っておく。
④私的な場でなく会議などで、真正面から質問する。賛同する人間があれば徳がある事になる。
⑤財務の職につける。貪欲で猾悪な人間であれば馬脚が出て来る。
⑥女を近付ける。
⑦緊急で難儀な任務をあたえ、胆力をためす。
⑧酒の酔いかたをみる。
自分に当てはめてみる。
④辺りから駄目だ!但し⑧に関しては問題ないと自分で思っている。
無理に酒は飲まない。前日の事を覚えていないなんてことは今まで無い。これからも無いだろう!
目立つ席で発言したがる人間がいる。声が大きい!
大層に言わなくてもよいのと思うのに言う!
言うことは立派な事?を言っているが、いざとなれば何にもやらない。
「やっとかんかいヤ!」
声の大きいのが勝ちなところもあり、正当な評価なんか出来るのだろうか!
とある仕事があり、担当者と言われているのがよくやっていると言われる。
本人も否定せずそう言う風に思わせる。
実際は別の担当者がやっているのと言うことは、二郎は知っている。
何処にでもある話だが、人間の評価なんて当てにならないし、なかなか出来るのもでは無い!
改めて参考になると思った!
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