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2012年6月 4日 (月)

錯覚の科学④・クリストファー・チャブリス,ダニエル・シモンズ

④リーマンショックを招いた投資家の誤算  知識の誤算

本当は何も分かっていないのかもしれない。そう言う話から始まる。

自分の理解度を確認することなくすぐに取りかかろうとする!
そこで知識の錯覚がある。
例がある。2008年の最優秀のプログラマーを決める大会の優勝者。
仕様書を1時間かけて調べ、少なくとも30項目の質問をして、問題を理解してプログラム化した。
そして時間内に要求されたプログラムが出来た。
知識の錯覚を避ける為に投資した時間が、最後に十分な見返りを生んだ。

大型プロジェクトの予定は何故狂うのか?
日本の官僚が聞いたら喜びそうな話だ。
実際の例がある。ボストン中心部の交通網を大改造する。
実際かかった金は、最初の予算の250%になったようだ!
知識の錯覚から、自分は深い理解をもっていると思う。
が実際は“見知っている”と言う表面的な感覚にもとづく、大雑把で楽観的な推測にすぎない。

おのれの無知ほど自覚できないものはない。
自分の能力を過大にプラス評価しがちだそうだ!

敏腕トレーダーの大失敗。成功と失敗。ボロ儲けと破産!
手を出さない方が正解か!サムプライス危機を招いた知識の錯覚!
不動産は儲かるものだと言う錯覚がある。
「人が不動産に抱くバラ色の大きさを、少なく見積もりすぎていた」
その一:単純な理論を、どれくらい理解しているか。
その二:複雑なシステムの表に見える要素、考え方、用語をどれくらい理解しているか。
その三:複雑なシステムと、その関連情報をどの程度理解し、入手できるか。
その三点に関する知識をよりどころに、システム全体を理解しているかのように考える。
分厚い説明書に惑わされない。
理解できない事に手を出さない。
説明している人も分かっているふりをしている。実際突っ込むと分からない!
複雑な専門用語に惑わされる。
(これは実際の例が身近にある。すぐにカタカナを入れて相手に自信たっぷりに説明する。質問を受け付けない態度で接する。嫌な奴!)

内容の複雑な商品に投資する場合、いかに的確に価値を判断するか?
実際に説明書を読み、分からないので説明を求めて、説明が分からないので手を出さなかった人もいる。
この商品にうまみがあるとは思えなかったようだ!
中途半端に分かったつもりなのがいけない!
株取引は情報が多いほど損をする!
短期的に考えるか?長期的に考えるか?
情報が多いと取引は多くなる。
情報は多い方が良いと教えられる。
自分は知識が豊富と錯覚する。
短期的な価格変動は長期的リターンとは無関係である。

見なれたものは、わかった気になりやすい。
面白い話がある。
企業は消費者の知識の錯覚につけ込んで、製品を売る事がある。
オーディオマニアもオーディオケーブルの製造元も機器同士接続するケーブルの質の高さを美しくうたいあげる。
このケーブルで古いステレオが新品のようになった。たかが1,5mのケーブルには5ドルから500ドルまである。
500ドルを買った人もいる。
アマゾンのケーブルの評価がある。
インチキ・山師・金の無駄使い・金をどぶに捨てるようなもの・あこぎ。
いろいろ当たってはいるのだろう!
奥さんの意見は違っているが・・・・・・
天気予報がある。
結果がフィードバックできる。結果がすぐに分かるから・・・・・
雨の予想を%で表示するようになってからの降雨予想はほとんど当たっているそうだ。
100%雨の予想は9割しか当たらなかったようだ!
“絶対確実は”間違いのもと!らしいです!

知識の錯覚がしぶといのは、実際以上に知識があると思いこんでいる専門家がもてはやされる。
自分の知識の限界を知る人は 「降水確率は75%」 と言ういい方をするが、こうした限界を知らない人は確信を前面に出す。
自分の周りにも一杯いる!
声の大きいのが勝つ!(間違っていても正しい様な顔をする)

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