サッカー代理人・ロベルト 佃
中村俊輔、長谷部誠、長友佑都、岡崎慎司、阿部勇樹ら、日本を代表する多くのサッカー選手たちの代理人を務めているのが著者である。
長友のインテル移籍をはじめとする日本人選手の海外移籍交渉を数多くまとめてきた著者が、これまで語ってこなかった海外移籍交渉の舞台裏や、どのような選手が世界で通用するのかといった、選手の可能性を見抜く「プロの目」について明かす。
また、代理人だからこそ知っている世界のサッカーの意外な現状、日本サッカーの未来までを論じ、「サッカー代理人」とはいかなる仕事なのかを、初めて明かした1冊である。
具体的例があり面白い。
著者はアルゼンチン育ちで6カ国語を喋る。凄い人だ。
交渉先の国の事が面白い。主にヨーロッパが中心だが、北と南とは風土が違う。
北のイギリス・ドイツは日本と同じで約束は守る。
オランダもだが、金には細かいらしい。
問題は南だ。
スペイン・イタリア・ポルトガル・フランス(意外?)・・・・・・・
トルコ・ギリシャは論外とあった。
給料の遅配等は多いようだ!
「皆貰っていないから心配ない」
問題が違う!
時間も守らない。
代理人は選手と国の相性も考える。
中村俊輔はイタリアからスコットランド。長谷部誠はドイツ。長友佑都はイタリアで、インテルには送りだしたチームも喜んでくれたそうだ。岡崎慎司はドイツへ。
阿部勇樹はイングランド(2部)へと送り出す。
相性は、国・風土・オーナー・監督と合うかどうかも考える。
読んでいて面白い。
選手を売り込むチームに見せるタイミングが難しい。
見せた時に調子が悪ければどうにもならない。
中村の例がある。セルティックはメキシコの選手が目当てだった。
同時期に中村の名前も挙がった。
監督が実際にプレーを見て中村に目がとまった。
そういう例がある。
プロ野球片岡スカウトも同じような話があった。
目当ての選手より他の選手に目が行ってしまう事もある。
南米の選手はモチベーションが違うようだ。成功の確率は高い!
交渉における注意点もある。
ラテン系の注意事項は面白い。
交渉では自分に選択肢がない事を相手に悟られないようにする。
そうでなければ買い叩かれる!
代理人は、選手のケアもしている。
大変ではあるがやりがいのある商売だと思う!
今後どういう選手が世界に出て行くか、興味津々だ。
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