プロ野球の職人たち・二宮 清純
“ものづくり”の世界に職人の技があるように、プロ野球にも匠の技術がある。現役・OB問わず、架空の“職人球団”を編成し、その選手やスタッフならではの“ワザ”の秘密に、スポーツ・ジャーナリスト二宮清純が迫る!あらゆるポジションの選手から、華やかな舞台を陰で支える“裏方”まで、球界の職人たちが身に付けた奥義を一斉公開。
著者の本はよく読む方だ!
近鉄が身売りした時に、10球団で揉めたとき、大活躍した!
どこぞやのオーナーか球団社長が、著者と同席したくないと言った。
気持ちは分からんでもないが・・・・・・・
職人と言われる選手達を描いている。
①福本 豊
②松井 稼頭央
③若松 勉
④中村 剛也
⑤高井 保弘
⑥稲葉 篤紀
⑦古田 敦也
⑧川相 昌弘
⑨成瀬 善久
⑩高津 臣吾
⑪佐藤 義則
⑫片岡 宏雄
⑬小林 至
⑭名幸 一明
選手にスカウト・審判・球団取締役も選んでいる。
職人芸!天候、風・湿度も利用する。
特に印象に残った職人がいる。
ヤクルト片岡スカウト。
久しぶりに聞く名前があった。ペンギン安田猛!
漫画、たぶちくんでさんざん魔球を投げていた。その度大矢にどつかれていた!
面白かった!
度胸だけで投げていると言われる。スピードも無いのに、天下の王に投げて抑える!
見た目と実際は違うのだろうが、王が 「一番早いのは安田!」 と言ったようだ。
その安田をスカウトしたのが、片岡スカウト!
当時の監督三原脩が、安田のピッチングを見て片岡スカウトに詰め寄った!
「おい、これは本当にピッチャーか!」
独特のスカウト理論があるようだ。
サウスポーの場合、球速は135キロで充分だそうだ!
要はコントロールが問題になる。
サウスポーは使い道が多い。
その安田が、スカウトになりたてに見つけてきた投手がいる。
無名中の無名!八千代松陰のサウスポー加藤博人!
実績らしい実績は無く、試合でも投げないので、二人で学校まで練習を見に行ったようだ。
球速は130キロ!
安田の勉強のためにとったようだ!安田をとった片岡スカウトもそうだが、似た者同士の二人か?
サウスポーはコントロールさえあれば何とかなる見本みたいな選手になった!
安田・加藤の系列には、現在のエース石川雅規と言われる。
野村監督が良くぼやいていた!
足が速い。凄い球を投げる。本当の判断ができない!
と言う事で最近のスカウトは、スピードガン・ストップウオッチを携行する。
ありとあらゆる事を調べる!
が片岡スカウトは文明の利器を持たない!
あくまでも「感性!」
迷った時はどうすのか?
面白い答えになった!
デパートでネクタイを選ぶ時と一緒。最初に目についたのがいい。
良いから最初に目に付く!
迷うとろくな事が無い!
恐れ入りました!
巨人の高橋由伸は。はじめヤクルトが有利だったのが、家庭の事情で巨人に行ったよ
うだ!
後悔がある。ヤクルトに入っていた方が良かったのか・・・・・
それぞれ印象深い話がある。
世界の盗塁王、福本豊。代打本塁打世界一の高井保弘!
両者とも相手のと言うか、投手の癖を読む!
面白い事に読めなかった投手が同じ投手だ!
元近鉄の神部年男!安定感のある大崩れしない投手だったと思う!
福本は最後に癖をつかんだようだ!
福本は神部投手を乗り越えたので、さらなる飛躍が出来たようだ!
その点神部投手に感謝しているようだ!
さらに二人に影響を与えた選手として、スペンサーと言う名前が出てきたのは面白い!
高井保弘の手帳を、広島から来た水谷実雄が 「ベンツと交換してほしい」
それほど値打ちがあったんだろう!
西武、中村剛也。
良く打っている。あの身体でと思うが、スポーツは万能のようだ!
インコース責めに対する訓練をしている。
清原で失敗したからという!
清原はアウトコースの捌きが名人芸のようだ!
そういう選手はインコースを責められるようだ!
いずれ中村も責められるであろうと・・・・・・
それだけ中村に期待しているようだ!
現楽天の佐藤義則コーチ。
ダルビッシュが、楽天田中に言ったそうだ。
「佐藤義則コーチについて行けば大丈夫だ!」
良いコーチはすぐに次の口がかかる!
楽しい本である!
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