小沢一郎50の謎を解く・後藤 謙次
議員会館事務所の一番奥のコーナーには布に覆われた金庫が置かれていた。小沢は自らダイヤルを合わせるとカネを取り出した―。
これは筆者が目撃した小沢氏の若き日の姿である。
三十年に及ぶ膨大な取材データを基に「剛腕」を解剖した「小沢一郎研究」の決定版。
著者はテレビでよく見る。外見は柔和でありソフトである。
長年の蓄積された小沢一郎のデータがある。
それからいろいろなエピソードが出てくる。
何がしたいのか良く分からない人だと思っている。
「新生党」を立ち上げた時は期待した。
その時のメンバーで、今もついてきているのは何人いるのか?
ガードが甘い人と思う。不用意な発言が多すぎる!
有名な 「神輿は軽くてパーがいい」
「天皇陛下もそう思っているはず」
もの凄い危険な発言と思う。
やはり批判されてもしかたがない!
意外な話がある。
ロンドンに行くのは、ストレス解消も兼ねている。
カジノへ行く。ロンドンのカジノは個室になっているそうだ!
しかし勝っているとは思えない。その金はどうしているのか????
著者言う。その時のSPはついているのか?
腹心の部下が次々離れて行く。人の言う事を聞かないようだ!
青木参議院議員への恨み!ここまでやるかと言われるほどの圧力をかけた。
「大乱世の梶山、乱世の小沢、平時の羽田」
野中広務との確執!小沢の祇園通いをたしなめたらおかしくなったそうだ!
この時もSPはどうしているのか?
政局の節目節目の裏事情が良く分かる。
そういう意味では面白い。
江藤淳の1997年のコラムがある。小沢一郎へのメッセージだそうだ。
「議員を辞して一度水沢に帰って、想を練り思索を深めた、日本改造計画第2版を持って、捲土重来、国民の輿望になって復帰するべき」
今も変わらないと思うが、小沢VS反小沢。小沢は好きか嫌いか?
政局はそれで動いている。小沢がいなくなれば、野中・亀井の振り上げたこぶしは行きどころを失う。
54歳の小沢一郎ならそうすべきだが、今の小沢一郎に出来るのか?
一気に読める本です!
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