「コブラ」 フレデリック・フォーサイス
少年のコカイン中毒死をきっかけに、米大統領は南米コロンビアから流入するコカイン産業の撲滅を決意した。白羽の矢が立ったのは、「コブラ」の異名を持つ元CIA局員、ポール・デヴロー。
冷戦を戦い抜き、その後の対テロ戦争にも従事した男。大統領から白紙委任状を取りつけたコブラはまず、「復讐者」 ことキャル・デクスターを仲間に加えた。
ドン・ディエゴ・エステバン率いるコロンビアのコカイン・カルテル“兄弟団”を目標とする、「プロジェクト・コブラ」 の作戦が幕を開けた!国際謀略小説の巨匠が放つ、ノンストップ・テクノスリラー。
フォーサイス得意の分野だ!フォーサイスのファンのである。出版されると嬉しい!
チャーリーマフィンシリーズの、ブライアンフリーマントルが、フォーサイスの小説ぐらいならいつでも書けると豪語したと記憶している。
どちらも素晴らしいと思っている。
フォーサイスは最初3本しか書かないはずだった。が我慢しきれない無いのだろう!
解説にもあったが、実際に国取りを計画した話は有名である。
本人は否定しているが、事実と思いたい。
時代に応じた小説を書く。
イコン(ロシア崩壊後)、アベンジャー(ユーゴ崩壊問題)、神の拳(イラク戦争)
どれも面白かった。
著者独特の組み立てがある。
数々のドラマ、複数の人間関係を並列して展開する。話が飛ぶと言えば飛ぶ!
著者の知識は相当なものと思う。事実の組み合わせを組み立てる。
フィクションかノンフィクションか分からなくなる。
今回の主人公は面白い。懐かしいと言うべきか?
それに、サブリーダーにアベンジャーを選ぶ!
アベンジャーが聞く。
「何故自分を選んだのか?」
コブラの裏をかいたただ一人の男だから!
これにどんなドラマにも登場する天才的ハッカーも選ばれる。
変わっている!もっともどんなハッカーでも、性格は同じように描かれると思うが・・・・・
ドラマはどちらかと言えば大統領の気まぐれから始まる!
コロンビアの麻薬組織を壊滅させる。
「トムクランシー、今そこにある危機」 以来のコロンビアの麻薬組織だ!
映画で町で襲撃の場面がある。情け容赦ない!武器も凄かった!それを思い出した。
コブラは周到に計画を立てる。
秘密はいずれ漏れる。
それも計算されている。
密輸の手段を断つ計画を立てる!
米英が協力する!特殊部隊が出て来る。
SEAL、SBS。
麻薬を運ぶ飛行機を無警告で撃墜する!
普通の人間では出来ない。恨みがある人間でなければ出来ない!
そう言う人物がいる!
事実と思うが、関税の人間が汚職されている。
最終的に麻薬組織同士の殺し合いに持っていく。
が市民が巻き込まれる。これに政府は耐えれない。
止められる!もう少しだったが・・・・・
最後のオチは面白いが、気に入らない!
このコンビでもう一作書いて欲しかった!
次回作も期待したい!
« 映画・ロックアウト | トップページ | 源平興亡三百年・中丸満 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 本・零戦 その誕生と栄光の記録(2012/12)・堀越 二郎(2016.04.23)
- 本・韓国人がタブーにする韓国経済の真実(2011/6)三橋貴明・室谷克実(2016.04.22)
- 三橋貴明の、「大マスコミ 疑惑の報道」を読んで……… 万華鏡写輪眼の瞳術「別天神」(2016.04.21)
- 本・愚韓新論(2014/2)三橋貴明(2016.04.20)
- 本・物語 イランの歴史 誇り高きペルシアの系譜・宮田律(2016.04.19)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
終わりはあれで良いと思います。「コブラ」という表題に捕らわれると勘違いしますが、主人公はアベンジャーです。コブラは作戦名と考えるのが自然でしょう。
投稿: あつし | 2017年11月24日 (金) 22時04分