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2013年3月11日 (月)

シャーロック・ホームズの息子・ブライアン フリーマントル

第一次世界大戦直前のロンドン。セバスチャンは、シャーロック・ホームズの実子ながら、伯父マイクロフトの子として育てられた。
彼は、来たる戦争によってドイツと接触をはかり莫大な利益を狙う米国実業家の秘密結社を捜査する任務を請け負う。
しかし、英国政府からは一切の資格や支援は得られない、という条件付だった。鬼才フリーマントルが初めて挑んだ冒険パスティーシュの傑作。

20130311_book1

これも数あるホームズの贋作ものになるのだろう!
ホームズも年なのであまり動けない。ので息子が動く。
ダイハード/ラストデイでも息子が出て来るが、同じ事情なのか?
フリーマントルはチャーチルが嫌いなのではないかと思ってしまう。
依頼人はチャーチルだ!
第二次世界大戦、ドイツの暗号を解読している。
ドイツ空軍の報復爆撃を解読した。
目標の都市、コヴェントリーに対して避難する時間はあったが、暗号解読を恐れて見殺しにしたとある。
チャーチルは目的の為には手段を選ばない!
と思われている!
これは現代の神話だとも言われているが・・・・・

物語はホームズに息子がいる事から始まる。
息子が出来たのは、モリアティー教授との戦いの後だ!
兄、マイクロフトに育てられている。
その経緯が語られ、親子が和解する。
アメリカはドイツ、イギリスとの対決で儲けようとする人もいる。
武器商人になる。
双方に売る。
セバスチャンがアメリカに探りに行く。
昔は大変だ!携帯も無い!連絡は電信だ!電報か?
これを暗号にする。
暗号はのちにアメリカが使った方法だ。
アメリカはナボファインデアンの言葉を利用した。
セバスチャンはウンチェスターカレッジの古くから伝わる独特の言語を使う。
ノーションと言うようだ!
上級生から下級生に代々伝わる。
これを探しにホームズとワトソンが運チェスターまで行く。
この辺のやり取りは面白い!
これでホームズはセバスチャンと連絡がとれる。

日本語も多数ある。
薩摩、大阪、名古屋、東京、東北・・・・・
日本人なら直に分かる!
この違いが正体を見つけるに使われる。
ドイツ語もイギリス語も訛りもありゃ、地方によって違うだろう!
これに気付くのが、名探偵なのか・・・・・・
しかしこれは種明かしをされるまで分からないと思う!

真珠湾攻撃、ルーズベルトは攻撃を知っていたがあえて攻撃させて国民を団結させようとした。
同じくイギリス客船ルシタニア号が、ドイツ潜水艦に撃沈される。
攻撃させるように仕向けて撃沈される?
これがチャーチルの深謀だと!
アメリカを参戦させる為にやったのではないかと!

物語には、意外な黒幕がいるのは当然か!
今まで読んだフリーマントルの本の中では一番時間がかかった。
あまり興奮しなかったのは事実だ!
期待が大き過ぎたせいなのかも知れない。

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