徳川家康の詰め将棋大坂城包囲網・安部 龍太郎
大坂城包囲網とは、関ヶ原の戦いの後に、豊臣家や西国大名を封じ込めるために、徳川家康が築いた城郭群のことである。姫路城、名古屋城、彦根城、伏見城、伊賀上野城、等々、日本が誇る数々の名城群は、関ヶ原以後も強大な経済力を温存し、朝廷という権威を後ろ盾にしていた豊臣家との正面衝突を恐れた家康による、十五年がかりの持久戦の軌跡でもあった。本書は、それらの城を実際に訪ね歩き、戦国期最後の「詰め将棋」を読み解いた画期的な論考である。
「街道を行く」 司馬遼太郎が近江の事を紀行している。
よく記憶に残っている。
石田三成の後に彦根城主となった、井伊直政。
徳川四天王の一人である。
この紀行文に、井伊直政は家臣に、関ヶ原の事を話するな!
言えば石田三成の悪口になる。
肥後熊本の加藤清正と同じく、領国の経営に力を入れ、領民に慕われたとある。
そう言う近江の国なので石田三成を慕っている領民も多い!
又関ヶ原の合戦後、捕えられた三成を、井伊直政は普通に扱ったと言う。
罪人扱いはしなかったようだが・・・・・・
反逆者といて扱わなかった!
司馬遼太郎は、井伊直政の事はほめている感じがした!
このところが、非常に印象に残っている。
この本の彦根城の記述しているところでは、
石田家や佐和山城の話をする事も禁じたとある。
石田時代の記憶を消そうとしたとある。
どちらも真実なんだろうと思うが・・・・・・
これだけの城が出て来るならば、どうしても出て来る名前がある。
藤堂高虎!
何とも言えない名前である。
築城家としては加藤清正と並ぶ名前と言うのは、司馬遼太郎が記述していた!
それぞれの城の成り行きが記述されていて面白い!
姫路城、名古屋城、彦根城、伏見城、伊賀上野城、津城、伊勢亀山城、丹波篠山城へは行った事がある。
甘崎城、下津井城は初めて聞く話だった。
将棋はしないので、詰め将棋に例えれるのかどうかは良く分からない!
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