東京アンダーワールド・ロバート ホワイティング
東京のマフィア・ボスと呼ばれ、夜の六本木を支配した男の、奇想天外で波瀾万丈の生涯が明らかにする、日本のアンダーワールド。政府と犯罪組織の深く長い闇の絆――知られざるニッポンの姿がここにある!
読んだあと感心する。良く調べていると!
調査資料も莫大なものになる。
訳者が、やはり資料を見せて欲しいと頼んだようだ。
相当量あったみたい。(トラック1台分?)
著者の本はよく読む方だ。面白い。
今回はおもむきが違う。
日本の戦後復興の話である。ただし首都東京である。
実在の人物、ニック・ザッペティを主人公に据える。
ユニークと言うか、どんな人間なのかと思ってしまう・・・・・・・
戦後の日本が描かれる。闇市・・・・・・
二郎なんかは、「映画、仁義なき戦い」 を見ている。
菅原文太が復員してくる。
そこで闇市のシーンがある。
それよりはるかに巨大だったんだろう。
又問題になるようだが、終戦後アメリカの為の慰安婦の話が出て来る。
RAA、特殊慰安施設協会。
国の公認だったようだ。当然日本人がほとんどだったようだ。
こうして日本の良家の女子の純潔は守まれたようだ・・・・・・
話は脱線するが、この人たちの人権はどうなるのか?
あの女性議員たちに聞いてみたい。
(踊りまくっている立派な党首に・・・・・)
日本を反共の防波堤にする。その為財閥の解体を止める。
この辺は下手な教科書より詳しく面白い!
チューインガムを流行らせた話。
日本に進駐する兵は、第一線で戦った兵士を外した。恨みを持ってこないように・・・・・・
力道山の活躍!興奮剤を飲み力道山を演じて酒を飲み、鎮静剤を飲む。
闇社会とのつながり。
児玉誉士夫、東声会、住吉会、稲川組・・・・・
関東なので山口組は出て来ない。
色々なエピソードがある中で、主人公ニック・ザッペティが登場する。
思いつきでピザ屋をはじめ、横流しで儲ける。
アメリカでは目が出なかったので、日本で大物になろうとする。
そしてそれは成功する?
日本人妻を迎え、×何個になりながら人生を楽しんでいる。
レストランは、プロスラー(デストロイヤーの名前も出て来た)、野球選手、芸能人、政治家が出入りする名所になる。
しかし記述されていることをほとんど一人でやったようだが、信じられない人だ!
騙し騙され、いつ刺されてもおかしくない。
北海道にまで手を広げる。
出る釘は打たれるのか?
有利になるように日本国籍を取得する。
これも応援する人が政財界、裏社会にいる。
東京オリンピック、ロッキード事件、金丸、総会屋(ソウカイヤとカタカナで記述されいたので分からなかった・・・・)
右翼のほめ殺し、野茂の活躍までエピソードと共に記述されている。
大変面白い!
主人公の最後は1992年だ!
いろんな訴訟をかかえながらも葬儀には数百人が参列したようだ!
1代の英雄?の終わりか?
大変面白かったです
続編も読みたい!
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