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2013年6月26日 (水)

嫉妬の世界史・山内 昌之

喜怒哀楽とともに、誰しも無縁ではいられない感情「嫉妬」。時に可愛らしくさえある女性のねたみに対し、本当に恐ろしいのは男たちのそねみである。妨害、追放、殺戮…。あの英雄を、名君を、天才学者を、独裁者をも苦しめ惑わせた、亡国の激情とは。歴史を動かした 「大いなる嫉妬」 にまつわる古今東西のエピソードを通じて、世界史を読み直す。

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よく分かる話である。
嫉妬・・・・・・
出る釘は打たれる!
例も面白い!各界の話がある。
まず君主がいる。君主と臣下の話。
分かり易い例。島津久光と西郷隆盛。
意地があり、素直に言う事が聞けない。嫉みがある。素直に才能を認めれない。
黙っておけばよいものを、気に障る事も平気で言う・・・・・・
アレキサンドロス大王、三国志の孫権も部下を信用出来ない。
猜疑心の塊だったようだ。
エルサレム奪回のサラディンも主君にねたまれたようだ・・・・・・・

女の嫉妬!
洋の東西を問わず女はこわい!
改革の敵は女だと言う!(中西輝政・・・・)
これは中国に嫌と言うほどの例がある。
この本にある、劉邦の妻の呂后、出ていなが武則天・西太后・妲己・末喜といる。
これらの女性は、宮城谷昌光でよく知っている。
トルコのスレイマン大帝も、絶世の美女を手に入れたが、ろくな結果になっていない。
女は怖い! 

兄弟の対立!
兄をたてた武田信繁。No2に徹した羽柴秀長・・・・・・
徳川家光の異母兄弟、保科正之。
逆の例として、島津義久・義弘・歳久・家久の兄弟。
歳久・家久が亡くなり、残った義久、義弘の対立。
関ヶ原も1000人ほどしか送られてこないで、名を残した義弘。
朝鮮出兵で鬼島津と恐れられた義弘。
兄の嫉妬を買ったのか・・・・・
義経よ頼朝、尊氏と直義、家光と忠長・・・・・
一杯ありそう・・・・・・ 

天才と秀才!
石原莞爾と東條英機。
秀才は天才に嫉妬する。
天才の発想を、秀才は出来ない。
永田鉄山も天才だったと言う。
東條は能仕であったと言う。几帳面にメモを取る。
それだけの存在だったんだろう・・・・・
東條上等兵と言った石原莞爾は大したものだと思う。
が、天才は組織をまとめれないと言う!
東條英機もねちねち復讐したと思う! 

独裁者の嫉妬!
スターリンはトハチェススキー将軍に嫉妬した。
毛沢東も劉少奇に復讐した。
ヒトラーはドイツの伝統ある参謀本部に嫉妬した。そこでお気に入りの将軍を見出す。
本流から外れているロンメル将軍!
そのロンメルも自殺に追い込まれる・・・・

森鴎外の話は初めて読んだ。
森鴎外も人間だったようだ。
文学ももって復讐する?
面白い話だ!
学会の話は良く分からない! 

この本ではないが、村松劭がよく記述している。
東ローマ帝国皇帝ユスティニアス!最大版図となる。
その将軍、ベリサリウス。有能このうえない将軍!
どんなに嫉妬され冷遇されても忠誠をつくしたと言う!
こう言うのは例外なのか?

面白かったです!

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