アソシエイト・ジョン グリシャム
名門イェール大学ロースクール卒業を目前にしたカイルの未来はバラ色だった。裕福とは言えぬ出身ながら、今やエリート弁護士人生も望むがまま。
だが使命感から安月給での公益活動を志す彼の前に現れた謎の男たちは、大学時代の封印した過去を持ち出し強要する。超有名巨大法律事務所への潜入を―。
初期の代表作にして傑作 『法律事務所』 の驚愕が甦る、本格リーガル・サスペンス。
珍しく小説を読んだ。著者の本は何冊か読んでいる。
「テスタメント」 は単行本でかなり安く買えた。
しばらくしてから読んだが、最後の遺言状を巡る争いで、相手側を徹底的に責める。
その裁判で責める場面が面白い。元アル中の設定も人間くささを感じた!
メチャメチャ面白かった!
それ以来忘れない程度に読んでいる。
安さにひかれて何冊か買ってしまった! (どこで買ったのか?)
最初、バラ色とは思えない学生生活がある。
忘れようとしていたではなく、忘れていた過去がある。
それをほじくりだした男たちがいる。
その過去をネタに脅迫される。
協力しなければならなくなる。
主人公の父親は田舎の弁護士で、貧しい人の為に弁護する。
金を払えずに、いまだに現物支給で払ってくれる人もいる。
要は、赤ひげの様な人だ。
息子もそう言う、公益活動を志している。
が脅しに屈する!
そうして超有名巨大法律事務所に入社する。
脅した人間の正体は分からない!
が当然目的がある。軍事産業同士の訴訟の片側についている。
この法律事務所の内情が面白い。時給の話もある。
成功者と言えるのはほんの一握りだ!
主人公も黙っていない。
過去を共有する学生時代の友人(同じく脅される資格はある)の協力を求める。
法律事務所はデータの収集の為に特別なパソコンとソフトがある。
これは市販されていない。そう言うのを専門に作る業者がいる。
脅した側にもその専門家がいる。
形とか確認してどこの製品かを推測する。
蛇の道は蛇か?
ここら辺は国家規模の陰謀を感じさせる。
主人公は最後には父親に相談する。
過去の清算には父親が行く。
また弁護士に相談し、本物のFBIが登場する。
最後は著者らしい終わり方と思う!
面白かったです!
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