メジャーリーグとても信じられない話・ロバート・ホワイティング
テレビ中継も増えてきたメジャーリーグ。しかし華麗なプレーのウラでは、実はとんでもないファンや監督、オーナーが目白押しの世界!!
メジャーリーグを愛する著者が、愛情込めて綴る、珠玉のエピソード。
続けさまに著者の本を読んでいる。
「さくらと星条旗」 「世界野球革命」 と読んだ。
そうしていたら出てきた本である。2008年発行である。
アマゾンで購入した。
前二作とダブっているところもある。
今回は大リーグに絞っている。
アメリカ全土に渡る話である。
大変面白い!
各都市、球場、球団の話がある。
そしてそれにまつわる野球だけでないエピソードが記述されている。
面白かった話を並べてみる。
選手、オーナー、監督と面白く記述されている。よく調べたと思うが・・・・・・
①ニューヨークの話。初めヤンキース・ジャイアンツ・ドジャーズと3球団あった。3球団はここだけと言う。
しかしヤンキースだけになりメッツが出来た。負けても客が入った。長嶋巨人みたいに・・・・・
②ボストンは最も人種差別が激しい。松坂大輔人気はその裏返しと言う。ベーブルースの呪いの話がある。
ファンも行儀が悪い。レジ―スミスも公然と気にいらないレポーターをゴミ箱に掘り投げた。凄い力だ!
③野球は人気が亡くなって来ている?アメフト、バスケットに若者は向かう!その方が早くから金になる。
④テキサス・レンジャーズを売り飛ばして15億円を儲けたブッシュ大統領。インサイダー取引なのか?
⑤大リーグの暗黙の了解事項。
試合が決まっている終盤に、バンドや盗塁はしてはいけない。日本ならやりそうだが・・・・・・
バク転やガッツポーズの場合によってはダメ。
ジェスチャーでランナーを騙す。打球をとったふりをして騙すのはOK!
実際あった話だそうだが、ランナーが三遊間のフライに対して、「ハアー」 と言ったらしい!それを任せろと勘違いして取りに行かなかった。
結局これが原因でゲームを落とした。
そりゃ収まらない!大分もめたようだ。
1塁ランナーがいて」、フルカウントになりボールの判定の場合は、走っているランナーに滑るなと合図する。これはOK!
そう言う例が山程記述されている。結局のところこの境界線はその場で決まるそうだ。
選手に期待されているものにもよると言う!
元阪急のアニマルレスリーのパフォーマンス!あれは大リーグでは問題だったみたい・・・・・・・
⑥若いGMの話がある。数字を見る。どれだけ得点に貢献しているのか?
KKDの世界ではなくなってきている。
映画マネーボールの世界だ!
そう言う面白い話が満載されている!
メチャメチャな選手の例が面白い。
①タイカップ、根っからの悪と言う!スパイクを相手の選手が見ている前で削る。実際に怪我をさせた。
人種差別者と言う。選手としては最高だが、人間的にはとんでもない出来そこない!
②ピートローズ、バクチ好き!自分のチームの勝ち負けに賭ける。アホとしか言いようがない!でも名選手だ!
③ランディジョンソン、卑劣で、冷淡で、自己中で、頭が悪い!
④ニューヨークで最も嫌われたのはリトル松井!憎まれていると言う!よほど期待を裏切ったようだ!
デブのヒキガエル?! リトル松井はメチャメチャ評判が悪かったようなので、日本の選手を取る事にメジャーは躊躇し始めたようだ!
⑤バリー・ボンズ、粗野で、卑劣で、反社会的で、姦通者で、口汚い。
⑥A・J・ピアジンスキー、オフにはプロレスラーになる。投球が股間を直撃した。心配したトレーナーに、こんな具合だとトレーナーの股間を蹴りあげた!
アル中、薬中、一杯いる。特に薬は、麻薬、筋肉増強剤と問題が多いようだ。
カンセコ、マグアイヤ等一杯いる。
ステロイドをやる前と後では明らかに飛距離が違ったそうだ!
メジャーリーグの華麗なプレーのウラではファンも監督もオーナーも何を考えているのか分からない!
野球ファンを自認する著者には感心する!
次回作を期待したい!
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