エースの品格・野村 克也
戦力が大幅に劣った楽天を、監督就任わずか四年で二位に導いた名将・野村克也監督。勝利の鍵は 「ピッチングスタッフの充実にあり」 と語ってきた知将が、チームの核となるエースの存在意義、 さらには一流と二流の違いを綴る。稲尾和久、杉浦忠、江夏豊ら往年のエースたちが見せた“凄さ”とは。ダルビッシュ、岩隈を知将はどう見ていたのか。期待の教え子、田中将大は真のエースになれるのか。エース論、リーダー論に加えて、組織論にも踏み込んだ渾身の一冊。エースは誰のために、何のためにマウンドに立つのか。中心なき組織は機能しない。
エース論と言うより、野球論と思える。
監督の本は良く読んでいるので内容的には目新しいものではない・・・・・・
稲尾和久、杉浦忠の話がある。どちらもスーパーエースである。
現に自分で対決し、実際に球を受けているので、信憑性は高い。
杉浦も38勝した。監督が言っていたが、このクラスの投手の球を受けていると、球威で抑えれるので配球を考えなくなる。
壁になってしまう!がこのクラスの投手はほとんどいない。
だから頭を使わなければならない!
鶴岡監督の事、オーナーの事等も記述されている。
鶴岡監督も教えられた事を記述している。怨念の話はない!
一番面白かったのは、WBCの監督の名前に、野村克也の名前が上がらないのは何故かと自問している?
単なる愚痴とは思えない話だ。
監督は自信はあると言っている。
落合監督にも通じる話である。
そう思っている人は多いと思う。
長嶋がもてはやされる意味が良く分からない・・・・・・
長嶋で負けてもファンは許すと思っているのか?(そんなところはあるが・・・・)
江夏と江川、やはり格が違うと著者は言う。
当然江夏が上である。
江川もお笑い的な解説でもう現場に戻る事はないと思うが、野球選手としてもう一つな感じがする。
この本を出した時点で、将来の真のエース候補を二人あげている。
「俺がやらなきゃ誰がやる!」
一人は川上憲伸で、もう一人はダルビッシュをあげている。理由も記述している。
上原は監督が嫌っているのか?
テレビでも面と向かって良く言っていなかったが・・・・・・
ダルビッシュはエースになりつつあるが・・・・・・
監督がどうしても言っておきたい事!
2007年の日本シリーズ。
中日落合監督は、勝利の為に投手交代を行った。当然勝つ確率は高い!
野村監督は、自分には出来ないと言う。
教えないコーチこそ名コーチと言う。
確かにそう思う!
コーチに多くの選手が潰されている。
こだわりを持ったイチロー、野茂は大成した。
そう言えば野茂、イチローの事は記述されていない。
メジャーに行ったのが気にいらなのか?
最初に2007年の阪神VS中日の試合がある。9月14日。
阪神藤川球児は意地になって?中日タイロン・ウッズに対してストレートを11球投げた。
監督言う、何故そんな事をする。
野球は団体競技である。意地になってストレートを続けてどうなるのか?
力勝負をしたかったのか?
結局打たれて、試合に負けて、優勝争いから遠ざかる事になる。
藤川の美学につき合っていられない・・・・・・・
真のエースでは無い!
と監督は言う!
面白かったです!
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