たそがれゆく日米同盟―ニッポンFSXを撃て①開発への経緯・手嶋 龍一
次期支援戦闘機・FSXを自主開発したい。それが、日米同盟のジュニア・パートナー日本の悲願だった。だが米国は、ニュー・ゼロファイターを許そうとしなかった。
ニッポンが独自の航空機産業を育て、ワシントンから自立していくことを恐れたのだ。国家的ビジョンを持たぬまま、孤立無援の闘いを続ける哀しき外交戦士たちの姿がここにある。
著者の本は読んでいないのが多かった。
葡萄酒かあるいは銃弾か・インテリジェンスの賢者たちと読んだ。
後は、スギハラ・サバイバル・ウルトラ・ダラー・外交敗戦―130億ドルは砂に消えた・たそがれゆく日米同盟―ニッポンFSXを撃て。
が今回全部読むことになるだろう!全部手配は終わった・・・・・
まず、「たそがれゆく日米同盟―ニッポンFSXを撃て」 からだ。
ドキュメンタリー小説。インテリジェンス小説。秘話になるのだろう!興奮する!
戦後の日本。朝鮮戦争でF86の修理を引き受ける。
これが技術の向上に繋がったようだ。
何処か?三菱重工とある。ゼロ戦を開発した技術陣がいる。
日本はニュー・ゼロファイターを造りたい!
が選択肢が限られる。
①アメリカから出来上がった戦闘機を買う。
②アメリカとの共同開発。
③日本の自主開発。
日本の技術者は当然自主開発したい。自信もあるのだろう・・・・・・・
アメリカはこの時期はレーガン大統領!
日本がアメリカの顔を立てたのか?
共同開発へ傾く!
母体となる戦闘機の候補は3機種!
F16ファイティングファルコン。F/A18ホ―ネット。F15イーグル。
戦闘機と言うか飛行物体のエンジンは一つであれば故障したときに墜落する。
空母艦載機は双発エンジンが望ましいと言う。海の上で故障すれば墜落しかない。
がどうなんだろう?そんなに信頼性がないのか?
被弾した時にエンジンが双発の方が生き残り易いのは分かるが・・・・・
結局F/A18は 婆さん芸者?
F15は高価すぎる。
F16 が希望だ!
空母艦載機は機数が限定される。戦闘機・攻撃機と分ける必要がある。
今は能力的には向上は期待できない。それに兵器の優劣でドッグファイトも決まる。
そなればそこそこの機体であれば戦闘用攻撃用の兵器をどちらでも積めるようにした方がよい?
それが、F:戦闘機。A:攻撃機のF/A18ホ―ネットになる。
が 『婆さん芸者』 と言われれば辛い!
しかし通産省は別の考えがある。F/A18ホ―ネットなら改造してもアメリカはクレームをつけないのではないか?
アメリカの保守派は完成品を買わせたい!
が国土の状況により目的とする戦闘機は変わる。
スエーデンは国情に応じた戦闘機を開発している。サーブ、ドラゲンだ。
かっては日本も国情に合わせてゼロ戦を造った。
イスラエルのラビレポート。
かってイスラエルも自主開発にこだわった!
ミラージュ戦闘機を輸入できなくなった。
その経験が自主開発に向かわせる。
出来ていれば凄い戦闘機が出来たと言う。
がアメリカはその戦闘機を輸出されれば困る。
必ず輸出する!
イスラエルは開発費の事もあり開発を断念したようだ!
そう言う経緯もある!
必然的に共同開発に向かう。
自主開発となれば、アメリカの逆鱗に触れる。
開発費に金がかかる。それを思えば費用対効果でも完成品を買った方が安い!
と言うアメリカ!
が感じる。金の問題ではない。
日の丸戦闘機、ニューゼロファイターを国産にしたい日本の、そして三菱重工の執念を!
日本は共同開発と言っても、改造は自分達で徹底的にやるつもりだったようだ。
三菱の意地がある。
それに100機程度の制作だ。
知日派のアーミテージは議会の反発が予想できる!
アメリカは必ず武器輸出に繋がると思っている。
日本にはそれだけの潜在能力があると思われている。
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