インテリジェンスの賢者たち・手嶋 龍一
美しき薔薇に謎めいた名札を添える老女。鋭い警句を発する黒衣の碩学。国王の信頼厚いドン・キホーテ。世界には、情報の奔流から未来を掴み取る目利きたちがいる。ケンブリッジ、マドリッド、ワシントンD.C.。時に取材者として、時に旅人として、著者は各国のエキスパートと交友を続ける。本邦唯一のインテリジェンス作家が切り取った、二十九の光景。『ライオンと蜘蛛の巣』改題。
29の風景がある。知っている名前も多い。
著者の顔の広さが良く分かる。
世界中に知己がいるのではないかと思うが・・・・・・
無明性、知られざる大物がいる。
又無名戦士もいる。
国際政治学者。この人の意見を聞かなければ始まらない人もいる。
そんな話が並べられる。
どちらかと言うと、著者のひとりごとか?
手嶋 龍一版、世界を往く!
格言じみた話が楽しい!
「常在戦場は武士の」心得と言う」
取材の最前線では就寝中もチノパンツを身につけるべし!
「枢要な公職にある凡庸な人物、これほど厄介な物は無い。彼らが危機に臨んでくだす無作為と言う名の決断は、一世紀にわたって国家に災厄をもたらす」
巨漢、肥満の代表のコール元ドイツ首相。
食べる事に目がない。夏にダイエットして秋に元に戻る。雌豚にラードを利かせた詰め物料理が大好物。肥満と高血圧の料理と言う!
マリガン大統領。ゴルフで打ち直しをする。当然ルール違反である。これをやるクリントン大統領!(問題ですよね!)
第二次世界大戦の小野寺信スウェーデン駐在陸軍少将。
ヤルタ密約をつかんで報告する。が無視される。
日本の官僚組織は、重大情報の意図的な扼殺を平気でする。流した汗の量と費やした時間の多さがよしとされる。
この電報を誰が無視したのか?いまだに分からないと言う!
が湾岸戦争でイラク機のイランへの飛行の情報を入れたのは駐イラクの日本大使!
「誰しもそうなのだが、国家も金で買えることだできるものを信じ、変えないものは疑ってかかる」
アメリカもイラン情報を日本から貰う代わりに、多くを日本に提供したと言う。
ハンガリー動乱!
著者がブタペスト郊外のコズモ公共墓地に参った時、日が暮れかかっていたが老管理人は入れてくれたそうだ。
お礼は受け取らなかった。
15歳の少年が蜂起に参加し18歳で処刑される!
大国と陸続きの国の悲壮さが伝わってくる。
18世紀後半、宗教的迫害をさけてロシアに移住したドイツ人。
独ソ戦勃発により、スターリンに迫害を受ける。この度150万の人がドイツに帰国した。
が言葉も喋れずに問題になる。
ベトナムは中国系住民を海へ、ボートピープルとして放逐した!
ドイツとてロシアに恩を売っておこうとしていたと言う!
色々な話がある。嬉しい話!楽しい話!悲惨な話!
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