論の名著 - 孫子、マキアヴェリから現代まで①・野中 郁次郎
戦略とは何か。勝ち抜き生き残るために、いかなる戦略をとるべきなのか―。古今東西の戦略思想家たちの叡智が結集された戦略論の中から、『失敗の本質』で知られる編著者が現代人必読の12冊を厳選。孫子、マキアヴェリ、クラウゼヴィッツの三大古典から20世紀の石原莞爾、リデルハート、クレフェルト、そして21世紀の最新理論まで網羅し、第一線の研究者が詳細に解説する決定版。各章末に「戦略の名言」を付す。
孫武『孫子』、 マキアヴェリ『君主論』、クラウゼヴィッツ『戦争論』、マハン『海上権力史論』、毛沢東『遊撃戦論』、石原莞爾『戦争史大観』、リデルハート『戦略論』は知っている。
知っているだけで理解はしていない。(自慢にもなりませんが・・・・・)
会社に入ってから、変な?先輩がいた。自慢話をよくする。
第2次世界大戦のドイツの強さを喋りまくっていた。
今から思うとよく分かっていなかったのではないか?
簡単な経歴があり、その思想に至る経緯があり、本の説明がある。
簡潔にまとめてある。
①孫武 『孫子』 (紀元前五世紀中頃~四世紀中頃)
以前、山本七平の孫子を読んだ。分かり易かったと思う。
武田信玄が愛読したようだ。風林火山がある。
百戦百勝より、戦わずにして勝つ!
不測の事態に備える。来ないだろうと言う希望的観測にすがるのではなく、常日頃から被害を最小限にとどめられる準備態勢を整えておく!東北の震災の事を言っているのか?
魏の曹操が編纂したと言う。がその割に曹操は評価されていない感じ!
理解できていなければ編纂など出来ない。
②マキアヴェリ 『君主論』 (1513年)
短く読み易いと言う。人間を深く洞察していると言う。君主のあり方を書く。
愛されるより、恐れられろ!野獣の特製を学ぶ。狐とライオンを!
君主の持つべき特性と力は、決断力と果断さが重要。
「人間は危害を与えられると信じた人間から恩恵を受けると、その人にふつう以上の恩義を感じる」
狐の狡猾さを利用すべきと言っている感じがする!
③クラウゼヴィッツ 『戦争論』 (1832年)
これほど有名な本は無いのではないか?
本屋に行けば必ず解説書がある。
読んでもよく分からない!
この本は未完成と言う。本人でなく、亡くなったと未亡人が出版している。
本人は出版する予定ではなかっと言う。まだ手を加えるつもりだったようだ。
広瀬隆、クラウゼビッツの暗号」 には、戦争好きの女との記述があった!
戦争とは何か?
「戦争とは他の手段をもってする政治の継続である」
これぐらいは知っている。
この戦争を起こした動機に、第一の最高の考慮をおく!
④マハン 『海上権力史論』 (1890年)
日本海海戦の影の功労者!
ドイツのメッケル参謀少佐と同じく、日本に多大な影響を与えた。
秋山真之が教えを請うた!
海軍の存在価値とは何か?
制海権を持たなければならない。
ハンニバルがローマを落とせなかったのも、カルタゴが制海権を握っていなかったからと言う。
実際イベリア半島からアルプス超えをして、多数の脱落者をだしてイタリア半島に行く!
海路ならすぐだ!危険も少ない!
今日に至るまで、影響を与えている本である。
日本海海戦の勝利は、自分の著作を日本が良く研究したから、と言ったようだ!
著者は黄禍論の論客だっと言う。
⑤毛沢東 『遊撃戦論』 (1938年)
対日戦略は、毛沢東も蒋介石も同じ持久戦だったと言う。
結果、蒋介石の予想通り進んだが、人民は毛沢東を選んだようだ。
弱者が強者に勝つためには?
小さくて弱いものは、大きくて強いものに勝てない!
が、満州事変当時は、中国は大きく弱い。日本は小さくて強い。
これが日本の弱点であり、長期戦になる!
『遊撃戦論』は弱者が、自力で強者に勝つ為のバイブルであるようだ。
大きい力を集中して、敵の小さい部分を攻撃する。
戦争の基本原則は、自己を保存し敵を消滅させる。
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