論の名著 - 孫子、マキアヴェリから現代まで②・野中 郁次郎
⑥石原莞爾 『戦争史大観』 (1941年)
最終戦争に日本が生き残るためには?
石原莞爾は天才と言う。独特な世界観を持つ。
最終戦の相手はアメリカ!何故アメリカなのか?
それが天才と言われる所以なのか?
日露戦争の勝利に疑問を挟む!
そこから研究が始まる。石原莞爾は中国を支配下に置こうとはしてなかったと言う。
満州・中国と協力して、最終戦争に進む!
この世界最終戦争で、戦争は無くなる!(チョッと大げさな感じはする1)
戦争の進化は、人類一般文化の発達と歩調を一にする。
たしかに原爆、大量輸送と言い、そうなっている!
天才を使うのは難しいようだ!
⑦リデルハート 『戦略論』 (1954年)
ドイツ国防軍の本が多かった。分からないながら読んだ記憶がある。
武装SSを絶賛していたと思う。SSとは違うと!戦闘部隊で虐殺なんかはしていない?現実はそうではなかったようだが・・・・・・
間接的アプローチ戦略。
直接紛争を避け、相手を間接的に無力・弱体化させて政治目的を達成して、味方の被害を最小限にする!
戦争に至らない、戦争を拡大させないために何をすべきか?
最後に面白い例がある。なにか現在の日本の事を言っている感じがするが・・・・・
道徳的義務感を尊重しない国ほど物質的な力に頼る。自力で立ち向かってくる人間には攻撃をためらう!
純粋たる防御は、危険な危うさを持つ。これに頼る事は出来ない!
平和愛好者は不必要な危険を伴い易い。相手が簡単に征服できない力を持っていると判断すれば、いつでも簡単に戦争を中止する!
⑧ルトワック 『戦略』 (1987年)
戦争の意義とは何か?
古代ローマの格言、「平和を欲するなら戦争に備えよ1」
冷戦戦争で発生した紛争の、外部からの平和活動、民族紛争の仲裁、長期にわたる支援は、戦争から平和への支援を妨げている!
過激な発言!
「勝利による敗北」
勝ち続ける事が最終的に自らを滅ぼす!「過ぎたるは自滅を促す!」
⑨クレフェルト『戦争の変遷』 (1991年)
珍しく著者の本は読んでいる。読んだのは「補給戦」
著者はイスラエルの人間で、過去の戦争の再解釈を試みていると言う。
戦争とは、男たちが戦争を好み、女たちがその男を好むのが理由!
戦争の本質、新時代の戦争とは?
将来のテロとの戦いを予測していたと言う!山賊、ゲリラ、強盗と呼ばれる集団との戦いになる。
海賊も入るのか?
⑩グレイ『現代の戦略』 (1999年)
戦略は、時代と場所に関係なく普遍的なのもと言う。
現代戦略をクラウゼヴィッツ的に解釈してみる。
近代の大国の争いは優れたテクノロジーを持った方が勝つとは言えない!
戦略とは軍事力を政治の目的に繋げるかけ橋であると言う。
⑪ノックス&マーレー編著 『軍事革命とRMAの戦略史』 (2001年)
RMAと言う言葉が出て来た。調べてみると、戦術・組織等といった、軍事に関する諸要素の 「革命的な変化」 を指す。
テクノロジー優先の考えは間違っている。
終わったばかりの戦場の実態と戦訓を詳細に分析して、組織的な分析を真摯に学んだ国が次の戦争に勝利している。
何件かの例がある。
英仏百年戦争、ルイ14世、フランス革命、南北戦争、普仏戦争、第一次世界大戦の建艦競争、第一次世界大戦、電撃戦とある。
この解説は分かり易いと思うが・・・・・
⑫ドールマン 『アストロポリティーク』 (2001年)
古典地政学を宇宙に適用するとどうなるか?
そう言う時代になってきている。現状は中国の有人宇宙船もありややこしそう・・・・・
昔あった、○○○を制する者は、XXXXを制する!
そう言う風に言えばどうなるのだろうか?
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