たそがれゆく日米同盟―ニッポンFSXを撃て③紛糾の議会・手嶋 龍一
ここで議会工作になる。
拒否権を行使できるようになるには、FSX推進派は34表取ればいい!
これが微妙になる。票読みが行われる。
信念を持っての投票になる。
松永・シンプソン連合が票読みをする。
勝てない!ここから反対派に切り込んでいく!
共和党の大統領なので、民主党は反対に回る。
民主党ビル・ブラッドレー上院議員、信念に従って賛成する。
日米共同開発を阻止すれば日本は自主開発に走る。そうなれば三菱の一人勝ちになるだけだと!(買いかぶり過ぎではないのか?)
ソ連に変わる敵を、日本にしてはいけない。
結局は自主開発を認めるか?共同開発か?
最新鋭のソースコードは供与されないので、日本はその自主開発に走った。
そうなる事を見越した発言だ!
松永大使は電話魔と言う。
日本の全日空がエアバスではなくボーイングの採用を決めた時、クリスマスの夜の10時過ぎに、関係閣僚、ボーイングの地元議員に連絡したと言う!
時を間違わない!メチャメチャ喜ばれたと言う。
ハワイ選出の日系議員、スパーク・マツナガ。
投票の名前を呼ばれてもパスする。
そして最後に自分の票が決定するとき、33票VS66票の時、民主党に逆らってFSXに賛成票を入れる。
政治生命をかけて信念を貫く!
そう言う密約を結ぶ。凄い話があったものだと思った!
最終の手前まで揉める。
対日強硬派と言われるアイオワ選出のグラスリー!賛成する。
ここで34票取る!
34票VS66票!1票差だ!
この後に松永大使のタフさが記述されている。
このアイオワのグラスリー議員!
松永大使自ら便宜を図る。
日本に進出しようとする靴屋の面倒まで見ていたようだ。靴屋が議員と親しいのを知っている。
ワシントンの外交団。松永大使のタフさを認める。イスラエルと対等に議会工作できるのは松永だけだと!
採決の1年前に、アイオワの選挙民対策のシンポジュウムに事務官を出席させる。おんぼろ飛行機に乗って。
議員が飛行機まで見送りに来て、「助力がいる時は遠慮なく言ってくれ!」
この状況を読んだわけではないが、あらゆるところに布石を打っている。
中国大使とえらい違いを感じる!
アメリカで最も聡明な知識人、ハロルド・ブラウン博士。
日本が将来軍事大国への道を選択するシナリオは一つしかない!
通商摩擦と言う。第2次世界大戦前と同じなのか?
アメリカが保護貿易に走る。そうなれば日本は自立を目指す。
核武装に走る!石原慎太郎がいる!
そうならないように、兵器の共同開発を進め日本が勝手に造らないようにする。
安全保障の傘をかざし続けることが重要と言う。どんなに苦しくとも・・・・・・
日本には空母機動部隊や戦略爆撃機を持たせてはいけない。
がアメリカは傭兵となってはいけない!
妥協の産物の、日米FSX共同開発!
世にたけた二人の老人政治家が、足して2で割った妥協策として考え出されたものと言う!
メチャメチャ面白い?と言えば問題だと思うが、裏事情も分かり辛くなった!
最後は湾岸戦争の話になっている。
これは外交敗戦を読もう!
« たそがれゆく日米同盟―ニッポンFSXを撃て②孤独な反乱・手嶋 龍一 | トップページ | 外交敗戦―130億ドルは砂に消えた①侵攻・手嶋 龍一 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 本・零戦 その誕生と栄光の記録(2012/12)・堀越 二郎(2016.04.23)
- 本・韓国人がタブーにする韓国経済の真実(2011/6)三橋貴明・室谷克実(2016.04.22)
- 三橋貴明の、「大マスコミ 疑惑の報道」を読んで……… 万華鏡写輪眼の瞳術「別天神」(2016.04.21)
- 本・愚韓新論(2014/2)三橋貴明(2016.04.20)
- 本・物語 イランの歴史 誇り高きペルシアの系譜・宮田律(2016.04.19)
「 アメリカ (カナダ・メキシコ)」カテゴリの記事
- 本・文明の衝突と21世紀の日本(2000/1)・サミュエル・P. ハンチントン(2016.03.01)
- 本・国家の謀略 単行本(2007/11)佐藤 優(2016.02.19)
- 本・ドゥーリトル日本初空襲―1942.4.18(1997/7)・ 吉田 一彦(2015.09.24)
- 外交敗戦―130億ドルは砂に消えた②開戦後から支払いへ・手嶋 龍一(2013.08.02)
- 外交敗戦―130億ドルは砂に消えた①侵攻・手嶋 龍一(2013.08.02)
「インテリジェンス・国際情勢」カテゴリの記事
- 本・愚韓新論(2014/2)三橋貴明(2016.04.20)
- 本・新・地政学 - 「第三次世界大戦」を読み解く (2016/3)・山内 昌之・佐藤 優(2016.04.14)
- 本・私の「情報分析術」超入門: 仕事に効く世界の捉え方 (2014/9)・佐藤 優(2016.04.12)
- 本・ニッポンの大問題 池上流・情報分析のヒント44 (2014/3)池上 彰(2016.04.11)
- 池上彰の政治の学校(2012/9)・池上 彰(2016.04.05)
この記事へのコメントは終了しました。
« たそがれゆく日米同盟―ニッポンFSXを撃て②孤独な反乱・手嶋 龍一 | トップページ | 外交敗戦―130億ドルは砂に消えた①侵攻・手嶋 龍一 »
コメント