スギハラ・サバイバル・手嶋 龍一
ヒトラーとスターリンの悪魔の盟約から逃れるため、ポーランドを離れ神戸に辿り着いたユダヤ人少年。彼はそこでかけがえのない友を得る。時は移り現代、英国情報部員スティーブンは、アメリカ人捜査官コリンズと共に金融市場に起きている巨大な異変を探り当てた。全ては歴史に名を刻む外交官杉原千畝から始まっていた。作家手嶋龍一はここまで進化した。
内容説明に、「作家手嶋龍一はここまで進化した!」 とある。
要は、『腕あげたやないか?』 と言う事か!
スティーブン・ブラッドレー、マイケル・コリンズのアングロサクソン連合体が再登場する。
著者の会心作なのか?
杉原千畝が登場する。
杉原千畝の事は新聞記事で読んだと思う。若かりし頃だったと思うが、偉い人がいると感じた!
文庫本になり題名が、「スギハラ・ダラー「から「スギハラ・サバイバル「に変わっている。
変わった理由は読めばなんとなくわかる。
このスギハラビザでポーランドから逃げて来た幼い少年少女!
ポーランドはクラフクに住んでいた。昨年行っただけに懐かしい地名だ。
ここまでモンゴルは攻めて来た!ラッパ手とモンゴル兵の弓のやり取りもガイドさんに教えて貰った。
パフォーマンスもあった!弓を持ったモンゴル兵とラッパ手がいた!受けていたが・・・・・
その話も記述されていた。
ついでに言うと、昨年ここで 「白貂を抱く貴婦人」 を見た。
部屋の工事の関係上だったと思うが、展示場所が警戒厳重な小部屋だった!雰囲気にのまれてしまった・・・・・
日本に逃れて、神戸のガキ大将と仲良くなる。ここまでの道のりも苦労の連続である。
がそれぞれの道を歩む。
その苦労の物語が語られる。
どこかにモデル入ると思うが・・・・・・
世界の節目節目がある。
スターリンの死、
第4次中東戦争とオイルショック、
ブラックマンデー、
9・11のアメリカテロ、
これに神戸の悪たれ、松山雷児が相場師としてのる。かっての親友ポーランドのアンドレイ・フリスクからの連絡で・・・・
そして勝つ!
祝儀は寄付する。
物語の書き出しに布石がある。
かっての親友同士が、ブルとベアで勝負に出ている。
なのに連絡が入るのはマッチポンプと言うことなのか!
ちょっとおかしいと思った。
要はこういう金が誰に渡っているのか?
テロリストに繋がっているのか?
シカゴの先物取引。この取引にドルを金融先物商品として上場する。
アンドレイ・フリスクが提案する。
画期的なのか?ハゲタカなのか?
2009年の競馬馬の入札の話がある。
参戦しているのは日本のゲーム機の社長、相場師=松雷、ドバイの王族、アイルランド・・・・・・・
松雷の資金源は何処にあるのか?
次第に明らかになってくる。
これには友達マイケル・コリンズが重要な役割を演じている。
記憶をさかのぼる。
ポーランドの 「ブナの森のモーゼ」 エステル婆!
ポーランドは杉原千畝のもとに、第1級の連絡要員を派遣する。
日本へ秘密情報を流す。
杉原千畝が去った後は、スウェーデンの小野寺信に流す。
ヤルタ会談の、ドイツ降伏後3か月以内にソ連が参戦する情報も流された。
が無視されたどころか、受け取ったのが誰かも分からない。
第2次世界大戦の大島駐独大使の話もある。暗号が解読されていた。この話を読むと辛くなる。
ポーランドのエステル婆の後継者がいる。
それが、ポーランドから脱出した、美しい少女ソフィーがなる。
最後はソフィーが全てを?話す。
面白かったです!
忙しいと思うがまだまだ書いて欲しいと思う。
日米開戦秘話、終戦秘話、
ナチスドイツの躍動、バルバロッサ作戦(独ソ開戦)、
それより専門は現代のほうである。ならば現在の中国、中東の金がどう動いているのか?
そんな本が読みたい!
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