名将と参謀 - 時代を作った男たち ・中村 彰彦・山内昌之
信長にあって謙信に欠けていた覇者の条件とは?龍馬暗殺の黒幕は誰だ?世に名将、名参謀と謳われた人物たちをめぐって、多彩なエピソードを掘り起こしつつ、その器量とコンビの妙を深く論じ合う、再発見の知的刺激に満ちた歴史対談。
中村彰彦と山内昌之の対談集である。
「司馬遼太郎、王城の護衛者」を読んだのは40年前か!
会津については新鮮だった。後書きで、秩父宮勢津子妃から連絡するように言われて、松平家からお礼が入ったようだ。
会津藩の事を中立的な立場で描いてくれたことに対してだったようだ。
それほど賊軍の立場は辛かったようだ!この松平家については、著者の一人中村彰彦が良く書いている。
藩祖、保科正之の事については、第一人者だと思う!
歴史上の人物は、大物は描きつくされている。
隙間産業?名の知られていない人物を描くことは、ポイント?になる。
そう言う目で見れば、敗者に目を向けてくれるの嬉しい!
この本でも、色々取り上げてくれている。
戦国時代の話。
源平交代思想!簡単に言えば変るもの、次の政権を確かなものにしたい!
何処の馬の骨か分からないものより、平氏、源氏とした方が良いと考えたと感じたが・・・・
地方の覇者は天下を目指したのか?
どうもそうでは無さそう!地方で覇権を握っている方がよかったのだろう!
天下取りに参加したと言うのは後付けの理由ではないかと思うが・・・・・
秀吉が言う。天下の仕置きが出来るのは、陪臣にて3人。
直江兼続・小早川隆景・堀監物。
鍋島信生と言う名前もあったと思うが・・・・・
秀吉は、家臣に手を出した。直臣にすると言って。
成功例もありゃ失敗例もある。
やられるほうは、えらい迷惑である。
上杉謙信。
手打ちにした家臣が90人と言う。
戦場ではない。気に入らないと言って手打ちにする。
立花道雪。
九州は滝口康彦が良く書いている。
立花道雪も書いている。
雷に打たれて身体が不自由になる。
打たれた雷に切り付けたと言う。
以降、雷切りの太刀と言う。
ナルトの読み過ぎ!すぐに結びつける。
石田三成は二人にメチャメチャ言われている。
やはり能史と言う事なのか?
ファンとしては辛いが・・・・・・
島左近、資料からは名参謀が見えてこないと言う!
確かに活躍した話はあまり聞かない。
関ヶ原の合戦で、もう少し粘る戦いをして欲しかったとは思っていたが・・・・
大隊長クラスだったのか?
改易された福島正則。
筆頭家老、福島丹波!
福島家の最後を看取った。城を主君の名でなければ開城出来ないと!
ここ辺は、関ヶ原の後の、増田長盛の家臣、渡辺勘兵衛と同じか?
有能な家臣はありがたい!
歴史の中の老後。
学芸三昧の老後。
平戸藩主松浦静山、会津藩主松平容頌、和算の大家・久留米藩主有馬 頼・・・・・・
幕末の上総請西藩主、林忠崇、21歳で藩主自ら幕府遊撃隊に参加し改易される。が自身は1941年まで生きる。敗者でありながら長命だったのは宇喜多秀家にも通じる感じ。
幕末になる。
会津藩士がたくさん登場する。 こう言うのはあまり書かれないが、よく書いてくれていると思う。
読んでいて悲惨になる話も多いが・・・・・・
生き残った者の礼節?がある。
俺がやったと言い過ぎな人もいる。 勝海舟がそのようだが・・・・・
小栗上野介。惜しい人だったんだろう! 生かしておけば明治の日本に役に立っただろう!
見捨てた慶喜はどうかなと思うが・・・・・
横須賀製鋼所造る。日本の財産になると言って! 日露戦争の後、東郷平八郎が小栗の遺族に礼を言った。 この設備があったから日露戦争に勝てたと!
元会津藩士、佐川官兵衛がいる。 名前は知っている。よく出て来る名前である。
「司馬遼太郎、燃えよ剣」に登場する。 鳥羽伏見の戦いで、土方歳三が佐川官兵衛に言う。
これからの戦は、北辰一刀流でも、天然理心流でもない。 記憶に残っている言葉である。
土方歳三については褒めている。剣客から軍人へ成長していると!
坂本竜馬の暗殺がある。 暗殺したのは見廻り組だろうが、情報を入れたのは誰なのか?
半藤一利は薩摩説だった。 何となく薩摩黒幕説を感じるが・・・・・
立見尚文が出てくる。 著者の著作がある。 いずれ読むことになるだろう・・・・・
歴史に埋もれた、埋もれさせられた有能な人を掘り起こしている。 面白かったです!
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