天空の帝国インカ・山本 紀夫
アンデス高地を舞台に栄華を誇ったインカ帝国は、多くの謎とともに語られている。が、この地域は「栽培植物の宝庫」であり、ここを原産として世界に広がった作物はジャガイモやトマトやタバコや綿など、数十種にのぼる。40年余りにわたり、この地を調査してきた民族学者である著者は、インカ帝国を滅ぼしたスペイン人たちの文献と、自らの調査結果から、インカの先住民たちの精神世界に思いを馳せる。スペイン人たちが異端とみなした、「異形の神々」ワカ信仰こそが多くの謎を解く鍵であると確信し、本書を著す。 インカ帝国を頂点とするアンデス文明の興亡の謎に挑む。
この本を読んで、アップしようとした後すぐにニュースで見た。下記のようなニュースだった。家畜も20万頭以上が死んでいると言う。
ペルー政府は、寒波と異常低温に関して、国の半分以上に渡る地域に国家非常事態を宣言した。通常でも今の時期には気温が氷点下まで下がることがあるが、今年はマイナス24度にまで気温が低下している。ペルーのアマゾン地区でも気温が9度まで下がった。ペルー南部の山岳地区では、夜間の気温がマイナス20度まで下がっており、多くの人が肺炎などの低温が原因と見られる病気で亡くなってい。海抜3000メートル以上の高高度の地域に住む貧しい人々が今回の寒波でもっとも影響を受けている。
著者言う。記録はスペイン人が記述したものである。
したがって自分たちが気になる事を、知りたい事を主に記録していると!
確かにそうだと思う。
発見?からインカの歴史が記述されている。
宗教上の話は無いみたいなものだ。いけにえとか派手に記述はしていない。
先日京都までインカ展を見に行っている。
興味はある。
何故あんな高いところに街?を造ったのか?3000mだ。登だけで参ってしまう。
そう思っていたが、この本により納得できた。
高地は住みにくいと言うのは、平地に住む人間がそう思っているだけだと!
高山病も慣れれば病気で無くなる。
意外とと言うと語弊があるが、住みやすいと言う!
温度は安定している。食べ物も実る。
平地の方が病原菌が多いと言う。
非常に分かり易い!
アンデスに対する誤解がある。
荒れた高地とみんな思っているがそうではない。
むしろ歩きやすいと言う!
そう言う話が記述されている。
「大使の食卓」 と言う番組がある。たまたま見たのがペルーだった。
じゃが芋料理を紹介していた。ペルーが原産地だと!
インカが食べたのと違うと思うが、美味しそうだった。
主食?穀物についての記述は分かり易い。
トウモロコシ、ジャガイモ。
品種改良したものではなく原種を栽培している。
品種改良したものは、アンデスでは物にならない。水分も多い。土地も荒す。
化学肥料がいる。そう言うのを買う費用が無いと言う。
これはメチャメチャ正解だと思う!
最近よく読む食糧事情の本には、必ずと言って遺伝子改良の品種がある。
大好きなモンサント社だ!
一つの畑に30種類ものジャガイモを栽培する例もあるそうだ。
伝統的と言うか、何か理由があると思う。
やはり絶滅を防ぐためなのか?
トウモロコシとチチャ酒の話。メキシコはトウモロコシを焼いてパンをつくる。
アンデスは酒の方が重要なのか?トウモロコシから酒を造る。お祝いに使う。
大変よく分かる内容だ!私めにも理解できるように記述してくれている。
インカの英知と言うべきものが色々ある。
ジャガイモ等の栽培方法、貯蔵方法。階段耕地の事。
肥料には家畜の糞、人糞も使っていた。乾燥させて粉にするとある。
色々面白い!
何故スペインに滅ぼされたのか?
スペインもメチャメチャな事をしている。異教徒には何をしてもよいのか?良かったんだろう!
インカは多神教なのか?
ワカ信仰の事が記述されている。『異形の神々』
インカは異形の物を恐れ敬う?
双子とか変わった物、ジャガイモやトウモロコシも変わった物を敬う!そういう風習があると言う。
スペイン人は、「白い人間」 と言われた。
創造神、ビラコチャ!伝説神話にある名前と言う。
これがいつか自分の使いをよこすと!
神々の創造では宇宙人?だが・・・・・
スペインは病気を持ち込んだと言う!
天然痘、インフルエンザ・・・・・
免疫が無いので流行する。
分かり易い本である!
一気に読めました!
調べると著者の本は何冊かある。又時間出来たら読みたい!
しかし著者も寒波にはまいっているのではないか?
恐らく素朴な人達なんだと思う。6日ぐらいまで寒波は続くと言う。
救援援助が上手く行けばよいと思うが・・・・・・・
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