歴史と外交─靖国・アジア・東京裁判①(韓国)・東郷 和彦
政治が歴史に変じ、歴史は政治に転ずる。 そのダイナミズムをいかに掴み、国益を守るか。日本外交の第一線に立ってきた元外交官が 「昭和」の過ちを昇華せんとする体験的思索の書。
映画、終戦のエンペラーを見た。
そのせいでもないが、著者の本なので読みたかった。
手嶋龍一、佐藤優の本でも名前が出て来る。
著者の本は一度読んでいる。
保坂正康との共著で、領土問題の本だった。
著者は外交官で、祖父は開戦と終戦の外務大臣である。
祖父の名前はよく知っている。
この名前を一番よく覚えているは、やはり司馬遼太郎によってだ。
薩摩に行った時に見たそうだ。
東郷に続け!
東郷平八郎かと思ったら、東郷茂徳だったと記述していた。
半藤一利をよく読んでいるので、当然よく出て来る名前だ。
ノモンハン事件時、ソ連のモロトフとやりあって負けなかった。
終戦時、ソ連に頼らざるを得なかったという。
著者の」祖父は、開戦時に防衛戦争では、無通告開戦が出来ると考えたそうだ。
現にアメリカがそれをやっている。
メキシコ相手だったと思うが・・・・・
太平洋戦争が防衛戦争かどうか?
問題は多そう・・・・・
著者はソ連との北方領土問題に負けたと言う!
難しかったと思うが・・・・・
この本は2008年の発行だ。少し古い。しかし情勢は悪くなっている感じがするが・・・・・
6章からなる。
①靖国神社と歴史認識
②国家の矜持としての慰安婦問題
③日韓の“失われた時”を求めて
④トーゴー先生は台湾独立を支持しますか?
⑤原爆投下をアメリカに抗議すべきか
⑥私のなかの東京裁判
特に中韓との関係の分析が詳しい。
非常に分かり易と思う!
これに台湾も絡んで来る。
靖国問題、慰安婦問題、韓国との関係。
著者の考えが記述されている。
感じたのは、著者言うようにお互い言いたいことを言う!
反論せずに聞く!
そういう態度が必要ではないかと!
韓国の学生の話がある。
竹島問題で、著者に嘘を言っているとして、聞く耳を持たなかったと言う。
が別の学生で、日本人がどう考えているのかよく分かった!
と言う学生もいたようだ。
著者は、単純に話せばわかる、と言っているのではない!
そういう事も必要だろうと言うのは、よく分かった。
知らなかった話がある。
伊藤博文を暗殺した、安重根!
日露戦争に勝った日本を絶賛したと言う。
が裏切られた思いが暗殺に向かう。
韓国を独立させてくれると思ったが、違った!
この時、日本人憲兵と交流があったようだ。
人柄にうたれたようだ!
日本がもう少し老獪であれば違った結果になったのではないか?
韓国の西大門刑務所歴史館がある。
ここではメチャメチャ日本が残虐と言う展示をしているそうだ。
ここに小学生を引率する。
歴史認識?憎悪?
そんな小さい時から反日教育をしてどうす気かと思うが・・・・・
果たしてこれが今後の友好に役に立つのか?
これに対する意見は、
①日本はやっている理由が分かっているのですか?
②あれはやり過ぎだ!
実際に小学生の時にみている学生が言ったそうだが、小学生の時に見て以来、日本人はなんてひどい連中かと思った。
が長じるにしたがって自分なりに日本に興味を持ち、日本に来て考えが変わった。
そう言う話も記述されていた。
著者は、秀吉の朝鮮出兵で朝鮮より連れてこられた陶磁工の末と言う。
技術者だ!
そうやって日本の技術も上がった。
だから韓国のナヌヲンに行きたかっと言う。
日本陶磁器の本郷と言う!
これはそう言う物だろう。
源流は韓国にあるが、もう独特の発達をしている!
日本人なら思う事がある。
日本支配が全部が全部悪かったのか?
その考えは、なくならないと思う。
橋下市長の慰安婦発言!
これにすぐ 「韓国人の売春婦がうようよいる」
西村眞悟が言ったようだが、考えて行っているのか思うが・・・・
そう言えば麻生太郎の失言も情けなくなる。
やはり常人と頭の中が違うのだろう・・・・・
つけ込まれる隙ばかり作っている感じがする!
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