司馬遼太郎歴史のなかの邂逅〈1〉空海~斎藤道三・司馬 遼太郎
かつてこの国を生きた人々の生の輝きが、時代の扉を押しあけた―。歴史上の人物が持つさまざまな魅力を発掘したエッセイ百八十八篇を、時代順に集大成。
第一巻には “人類普遍の天才” 空海から、“魔術師”斎藤道三まで、司馬文学の奥行きを堪能させる二十七篇を収録。
久しぶりの司馬遼太郎だ!
最近中村彰彦の本をよく読む。そのせいでもないが歴史エッセイが気になる。
特に今まで歴史エッセイで特に好きだったのが、司馬遼太郎と戸部新十郎だ。
まとまって読むのは珍しいと言える。
188編の歴史エッセイを時代毎にまとめて、1巻は27編ある。
空海から始まるが、主に宗教上の話がまとめてあったと感じたが・・・・・・・
空海、最澄、親鸞、蓮如・・・・・・・ 日蓮はなかったが・・・・・
最初が倭人と言う事について述べられる。
出雲王朝、1961年のエッセイだが、島根県は出雲と石見の国から成り立っている。
仲は良くないようだ。多分現在もだろう!
石見銀山は世界遺産になったし・・・・・・・
精神世界の君主として、国造がまだいると言う。
やはり神話の世界であり、大和朝廷と張り合った国なのか?
何故出雲に王朝が出来たのか?
ツングース人の事が記述されている。
蝦夷から陸奥、出羽、佐渡、越後と来て、出雲地方まで来たのではないのかと?
日本の先祖の一つだろうと思う!
空海と最澄。比叡山と高野山!
空海の風景の印象が強い。 唐の密教の正統は異国の空海に伝えられた。 空海一代で完璧な形で終わった。
最澄の場合は、弟子が再び唐へ行ったと言う!
どちらにしても、密教? 何もわかっていない人間である。
ぜにと米! 交互に繰り返される。
平氏はぜに!鎌倉幕府は米、足利幕府はぜに、安土桃山もぜに、徳川幕府は米! と言われればよく分かる例えだ!
今に始まったことではないが、
源義経!軍事的天才であった。
それゆえ政治的に無知であり、不幸に繋がった!
が大軍の司令官としてはどうなのか?
しょせん遊軍の司令官か?
司馬遼太郎は、義経が好きだそうだ!
しょうゆの話。
和歌山の湯浅が起源だと言う。
味噌造りから出来る。味噌樽の底に溜まっていた液で物をると美味しかったと言う!
偶然に出来たのか?
最初に食べた人は偉い!
上州徳川郷。
新田義貞の末?徳川家は最初藤原氏を称していた。
途中で源氏に変た!
遠祖が徳川村にいたと言う話が生きた。
それで徳川村は租税不要の、免租地になった!
嘘みたいな話と思うが・・・・・・・
戦国大名のふるさとにも記述されていたが、家系図なんて当てにならない。
日本の場合は、かなりええ加減と言う!
適当に作っている。作る専門家もいる。
かなりの知識がいる。
名門で行方知れずになっているのを上手く結びつける!
なかなか出来ないし、金もかかる!
果心居士が登場。
司馬遼太郎らしく真面目?である。
果心居士は戸部新十郎、隆慶一郎も登場させる。
特に戸部新十郎は松永弾正についても得意だ!
そして弾正との絡みで必ずと言っていいほど登場する。
出てくれば嬉しい!
果心居士は実在の人物のようだ!
目くらまし?幻術?楽しい。
戦国の傭兵集団、鉄砲集団!
根来衆に、雑賀衆!名人芸と言うが、当時の鉄砲は命中精度はどんなものだったんだろう?
両方とも和歌山と言うのも何か理由があるのか?
司馬遼太郎は久しぶりに読んだが、やはり面白かった!
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