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2013年11月24日 (日)

司馬遼太郎 歴史のなかの邂逅〈2〉織田信長~豊臣秀吉・司馬 遼太郎

史上の人物が持つ魅力を発掘したエッセイを、時代順に集大成。第二巻は歴史小説の巨人ならではのまなざしで、織田信長や豊臣秀吉などの武将たちに始まり、堺商人、信長に仕えたコック長にいたるまで、室町末期から戦国時代を駆け抜けた人々の横顔を浮かび上がらせる。 

20131124_book1

このエッセイ集は、信長・秀吉が記述されている。
これは司馬遼太郎の持論と思うが思うが、石田三成の事務処理能力をべた誉めしている!
そう言うところはあったんだろう。
家康がもっと早くしねば、豊臣政権の官僚として力を発揮した?
豊臣秀吉は、能力主義だったのか?
丹羽長秀・蒲生氏郷には100万石を与えたが、相続はさせなかった。
つまり丹羽長秀・蒲生氏郷の息子たちは、100万石の価値はない。
徳川時代とは違う! その辺は徹底していたのだろう・・・・・   
著者は言う。
近代化と言うのは軍隊かの事か?後で管理社会化と言いなおす。
菅理職教育を1週間に渡り受けたそうだ。
5日目には鶏になった気分だったようだ。
短期間に餌を与えられて大きくなる鶏と言う事らしい。
管理職教育は受けたことがある。
積極的に発言せよ!と言われた。 時間の無駄とは言わないが、わざわざする必要もないと感じたが・・・・・・・   
時代に合う管理能力があると言う事を言っている!   

京の味の話がある。京は薄味だ!
信長の、田舎者の舌には合わない。 合わない事を見越して料理する。
最初は京料理を!次に味の濃い田舎風に仕上げる。
料理人の意地があるようだが、田舎者と馬鹿にしている感じがする!
京がなんぼのもんなんやと言いたいが・・・・・   

細川幽斎がいる。足利、織田、豊臣、徳川と4代に渡って生き抜いた。
著者もべた誉めしている。 が今回生々しい話がある。謀殺がある。
息子忠興もかなり怖い人だと思っていた。
田舎者は辛い。 最初の降伏者は優遇され、最後の降伏者は殺される。
それも分からない
実際に忠興自ら手を下したと言う!
かなりあくどい? 事もしていたようだ!

播州が出て来る。住んだことがあるので地元みたいなもんだ。
播州弁がある。あまりきれいな言葉ではない。
私自身、大阪弁、尼崎弁?、神戸弁、番州弁と混じっている。
東京に仕事に行った時、標準語で喋って欲しいと言われた。
1年いたが言葉は全然変わらなかった!自慢している!

その播州は、黒田官兵衛の故郷だ!
御着、英賀保とかはよく知っている。簡単に記述されている。
大長編、播磨灘物語がある。それを読んで欲しいと言う事なのか?

珍しく僧兵上がりの大名が記述されている。
宮部善祥坊、筒井順慶が記述されている。面白い!
洞ヶ峠の順慶。戦国武将には賭博者としてのカンと度胸がいる。
順慶は、頭脳と勇気はあったが、カンと度胸がなかったようだ!
そう言われても仕方がないのか・・・・・
光秀に積極的についていれば面白かったのに・・・・
1万の戦力だったはず。

秀吉の大阪城がある。生駒の山から、神戸から海を越えて、枚方から見えたそうだ。
他に建物がなかったとしても壮大だ!
色々記述されているが、家康の性格を記述している。
大阪城を滅ぼす時、もっとやり方があったのではないか?
年齢との勝負に負けたのでは?待ちの姿勢が出来なかった。
その秀頼の殺し方が、タヌキ親父になってしまったと言う1!

以下は、司馬遼太郎が記述している。
戦国時代に朝鮮は李朝体制で、一枚岩の専制国家であった。朝鮮がダメになるのは、この中世的専制国家の為と言う。
李朝500年と言う、中国風体制国家ほど朝鮮人のバイタリティを失わしめたものはない! 

あまり知られていない武将のエッセイもある。
古田織部、小西行長、仙石久秀、岡野左内がいる。
仙石久秀。よく分からない人だ。但馬出石の城主だ!
自分の無能を権威と装飾によって隠そうとした。
こう言う人は、自己顕示欲を露骨にあらわしたような異様の服装をしたがる。
著者の大嫌いなタイプと思う! 

岡野左内。戦国拝金伝!
上杉景勝の侍大将!能力はあり過ぎるほどある。豪傑である。
がこういう人は変わっている。
銭に執着心がある。
浪費を嫌ったと言う。
金を並べて、その上をごろ寝するのが趣味と言う!
『誰かに言わせれば、おんなじやないか?』と言われそう。当然私である!
関ヶ原の合戦時、主人景勝に永楽銭1万貫を献じ、同僚にも分けた。
最終的には小録で、蒲生家に戻り、死ぬ時に主人に金子をおくった。
そして貸し付けてあった金の証文をみな焼き捨てたと言う!
上杉かぶき衆!こういう話は大好きだ!

蜂須賀家の話も面白い! 

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