司馬遼太郎 歴史のなかの邂逅〈4〉勝海舟~新選組
情熱、この悲劇的で、しかも最も喜劇的なもの―。歴史上の人物の魅力を発掘したエッセイを、古代から明治まで、時代別に集大成。第四巻は新選組や河井継之助、勝海舟らを中心に、動乱の幕末に向けて加速する歴史のなかの群像を描いた二十六篇を収録。
ここは幕末がほとんどである。
緒方洪庵の話ある。
こんな出来た人はなかなかいない!
『医者がこの世で生活しているのは、人のためであって自分の為ではない。決して有名になろうと思うな。又利益を追おうとするな。ただ自分をすてよ。そして人を救う事だけ考えよ。』
弟子のみんながそうだったとは思えないが・・・・
エイズ訴訟で、ノーベル賞を貰おうとした教授がいたが・・・・・
備中足守の出身である。
行った事はある・・・・
木村芥舟。咸臨丸でアメリカに行く。海舟とは合わないようだ。
この話も中村彰彦で読んだ。
福沢諭吉。「痩我慢の説」
勝海舟・榎本武揚に対する個人攻撃になる。
幕府崩壊後、芥舟は世を捨てたようになった。
が、勝海舟・榎本武揚は新政府に優遇された。
これを福沢諭吉は良く思っていない!
忠君愛国の情を持つことは「瘠我慢」として認める
江戸城を開城し、内乱を避けた功績は認めても、幕府に対する「瘠我慢」の情がなかったと非難する。
新撰組の話はやはり面白い。
兵は商業地帯は弱いと言う。
大阪、名古屋等商業が発達している。
九州と東北が強かったと言う。関東も家康が行って安定してから弱くなった。
大阪は第8連隊と言う。
またも負けたか8連隊!
中国戦線で、中国にまでそう言われて、からかわれたと言う。
新撰組の山崎烝がいる。同性の子孫がいる。著者の知り合いだ。
第8連隊だ。
近所の悪がきが部下でいる。
いざ突撃となった時、その部下二人がしがみついて話さない。
「今出て行ったら死ぬ。お母んに頼まれとんや!行ったらアカン!」
弱いはずと著者も言う!
著者も大阪出身とは言わなかったようだ。
九州の兵の中では言えない!部下が付いて来ない!
土方歳三。
栗塚旭が演じる。
斉藤一が左右田一平。
沖田総司が島田順二。
まだ中学生の頃か?これだけはまだ覚えている。
機能的な組織を作ったと言う。
薬草を刈り、薬にする。
村中総出で行う。効率よく動かさなければならない!
これを指揮したのが歳三と言う。
そう言うところから組織造りを学んだのか?
その故郷は天領だったと言う。幕府への思いが違ったのか?
「田舎剣術の師匠として村々を歩いた。自分もそう言う一生になるのか?」
これは近藤勇の事だ。そう思ったとしても不思議ではない!
見廻組がある。
清川八郎。著者言う、芸名だと・・・・
山形に清川駅があった。行った事はある。
この章は坂本竜馬暗殺の話になる。
食い違いはあるが、やったのは見廻組だと!
その黒幕は誰か?
半藤一利は薩摩説。と言うより怪しいと!
土佐説もありゃ大変だ。著者言う単に交通事故と思ったほうが良いのか?
詮索はしない。
実行犯の佐々木只三郎も最後は寂しい!
少し珍しい人が出て来た。
中村彰彦が記述している。先日読んだのではないか?
会津藩士、秋月悌次郎!
会津藩は京に行きたくなかった。が家訓があり行く!この辺は可哀想なところもある。
その京での公用方になる。時代は動いている。
薩会同盟を結ぶ。
当時の薩摩藩も大物を京に置いていない。どちらかといえば小物だ。
この時の薩摩は、高崎佐太郎が動く。
これにより長州を追い出す。
が薩摩に裏切られる。そして慶喜にも裏切られる。
その会津の息遣いが聞こえそうと著者は言う。
熊本で先生になる。真面目だったようだ。
そこで一度だけ訪ねる人があり痛飲して授業が出来なくなったことがあったそうだ。
訪ねた人は、薩摩の高崎佐太郎。
どんな思いだったんだろうか?
著者は秋月悌次郎はよく知らないと言う。
これについては中村彰彦を読んでみよう!
最後は河井継之助が出て来る。
著者は小藩に生まれた悲劇ともいう。
新政府には生かす度量はなかったようだ!
生きていれば、小栗上野介と共に面白い存在と思うが・・・・・
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