イスラームと世界史・山内 昌之
民族宗教紛争の多発により世界は新たな対立と緊張に直面している。中東和平や中央アジアの動向は今後どのような展開をみせるのだろうか?世界史への登場以来、先進的な文化を誇ってきたイスラームは、けっして異質で非寛容な文明なのではない。日本人にとっては、日本という独自の枠組にこだわることで、かれらとの協調と理解の地平はおのずと見えてくるにちがいない。では、イスラームという入射角から光を照射すれば、世界史はどのように現れてくるのか?世界史と日本史をつなぐ歴史的な視点を軸に、21世紀に向かう現代世界とイスラームがかかえる課題を問いなおす現代人のための一冊。
最近は著者の本をよく読む。1999年発行である。ひと昔まえだが・・・・・
特に中央アジア、イスラムについては、問題が良く分かる。
よく記述しているので」、ダブっている話も多い!
レーニンについての記述がある。読んでいて、革命家とも思えない。
著者言う。そんなものなんだと!禁欲家の革命家なんていない。例が沢山ある。
愛人がいる。その愛人の為に便宜を図る。公私混同も甚だしい!
ロシア、ソ連の革命?も失敗するはずと思ってしまう。
著者の詳しい、中央アジア!日本の戦国時代かと思ってしまう。
タジキスタン・ウズベキスタン・ロシアの、反イスラム原理主義の「三国同盟」
今はどうなっているのか?そう言う構想があったようだ。
かっての大国は広大な地域を支配する。
やる事は民族の移動か?
今揉めているのはその結果が多いのではないのか?
今の中国のチベット、新疆ウイグルとかに中国人を移住させている?
対立がある。将来抑え込めると思っている?
が何年経っても問題はぶり返す。
モンゴル帝国、バルカン半島の諸国、旧ソ連邦の諸国、オスマントルコ・・・・・・
民族を移住させて、今独立しているがその帰属が問題になる。
今更母国に帰っても生活基盤が無い。母国も苦しい!
旧ソ連の国々で自治区の所属が問題になり、戦争になる。
トルコとアルメニアの問題。
アゼルバイジェンとアルメニアの問題。
グルジアとチェチェンの問題。
何処の紛争も資源が絡み複雑になっている。
そんな話が多く記述されている。
マレーシアのイスラム。
3つのメニュー、3つの民族、3つの宗教とある。
豚肉と牛肉は出せれない!
インドとパキスタンの核保有。
核の前にもっとやる事があると思うは日本。がそんなものでは無さそう・・・・両国とも核に賭けたのか?
イスラム初の核!と言う事にパキスタンの威信増大の野望!
著者の経験がある。手荷物についてである。文字通り盗まれたようだ!
欧米の航空会社の地上勤務員のずさんさは定評があると!
特に手荷物の搬送や転送の係員は!これからもっとひどくなる。
日本もこれからどうなるか分からない。物流サービスも国際化する。
A国からB国へ手荷物等を転送するのは、第3国たるC国になる。
これからはそう言う時代になるのか?
ナショナリズム。
外国へ行くと、自国のある時代について、
『他国の学者やジャーナリズムが一方的に協調する論説を唯々諾々と受け入れる人間などまずいない。』
著者は日本にいると言いたいようだが・・・・・・
「納得!」
日本の近代化の犠牲者の少なさに言及している。幕末から西南戦争まででも3万人前後と言う。
ロシア革命は1500万人。フランス革命は、ナポレオン戦争を含めて100万人。
アメリカ南北戦争は60万人強と言う。著者は中国については数字は遠慮している。
最歴史家の眼での章で、大奥とハーレム、江戸の牢屋の内情を記述している。
鬼平犯科帳での牢内とは少し違う感じ!
最後に国際貢献についての考えがある。
初等教育から国際貢献を教えるべきだと!
真っすぐな日本人ならば、他国の人が持つ健全な愛国心を尊重して初めて、自らの国を健全に愛する事が出来ると!
『かけひきにたくましい外交よりも正直と誠実を旨とする、イギリス型外交が、長期的に見れば信頼され成功する。』
どうかな?趣旨はわかるがイギリスが・・・・・
日英同盟の時、英国とロシアの条約に対する結果を調べた。
英国は守る。ロシアは守らない常習犯とあった。
面白かったです!
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