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2014年6月25日 (水)

風の軍師 黒田官兵衛・葉室 麟

秀吉の懐刀として武勲を立てた官兵衛は、戦況膠着する文禄の役で朝鮮行きを申し出る。しかし知略家・官兵衛の真意は、キリシタンを弾圧する秀吉を討つことだった。関ヶ原の戦いでも伴天連の王国を造るべく九州で挙兵。
下克上の時代、異国の風を受け、夢を追う男の壮絶な生涯。

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風渡るの続編であり、連作集になる。
全くの続きである。
朝鮮半島侵攻から物語は始まる。
まず関白秀次に官兵衛は引退を勧める。秀次は関白にこだわる!
官兵衛はキリシタンが自由に信仰出来る世の中にしたい。
キリスト教を国教とする国家を造ろうとはしていない。
朝鮮の水将、李舜臣がいる。
日本の水軍を苦しめる。
負けただけに日本は敵将を評価している。
向うはして欲しくないだろうが・・・・・
秀吉の朝鮮渡航を策す!
現状を治めるのは秀吉の死しかないと!
途中で朝鮮水軍に襲わせる!
本能寺の変の黒幕の官兵衛だ。
軍師ではなく策士である。
三成を碁が終わっていないと待たす。これも策である。
イタリア、ボルジア家の毒!
これが日本に持ち込まれている。
秀吉毒殺?????
実行犯は石田三成?????
三成は秀吉の死を望む?

サンフェリペ号が遭難する。
航海士が要らん事を言う。
「最初に神父を布教に出して、しかる後にスペイン艦隊が来る。
前もってキリシタンにしておいた信徒を使ってスペインの領土にする」

そりゃキリシタン禁止令も出るだろう!

舞台は関ヶ原に移る。
重要人物、織田信秀。キリシタンと言う!『本当????????』
秀信を盟主にする。チョッと力不足か?
これに細川ガラシャが絡んで来る。侍女マリアの登場する。
陰謀には余程しっかりした補佐役がいる。
官兵衛は中津にいる。操るには無理がありそう・・・・
毛利輝元が策謀する。「これも無理があるのではないか?」
家康と三成を戦わす。
狙いは西国を支配する。
後藤又兵衛が官兵衛の命を受けて関ヶ原に行く。
ガラシャが死ぬが、忠興に殺されたようなものである。
そのガラシャ為に織田信秀は戦う気になった。
つまり細川忠興を討とうとする。
役者が違うのではないか?
官兵衛は九州で大友吉統を破る。
キリシタンである???
最後は風はいつかは去る・・・・・

官兵衛の策謀があり、後藤又兵衛が主家を去る。長政も絡んでいる。
いずれ手切れとなる大阪城に入城する為に浪人となる。
抱えられ無い為に長政が奉公構いにする。
陰謀好きもここまで来ると何を言わんかや・・・・・
大阪城のキリシタン。明石全登、細川興秋。
興秋は忠興の次男で細川ガラシャの息子である。
又兵衛はキリシタンの為に入城していた・・・・・・

「風渡る」、「軍師 黒田官兵衛」
両作品とも長編伝奇小説になる。キリスト教とイエスズ会の陰謀が主体である。
細川ガラシャが重要登場上人物である。
それにしても陰謀だらけの小説である!   

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