本・バサラ将軍・安部 龍太郎
将軍は心に孤独を抱え、武士は破滅に向かって突き進み、若者は己の未来を信じた──。変動の時代、室町を生きる人々を描いた秀作集
連作小説集である。
足利義直、高師直、土岐頼遠、新田義興、足利義満に像!
著者の作風なのか?
話が飛ぶ!
次の作品に行った時、時代は進んでいてその主人公が死んでいる感じがする。
特に足利尊氏、義直、高師直の人物像は評判通りと思う。
遊びの場面がある。
すごろく、酒、女・・・・・・・
今の時代より激しいのではないかと思う。
高師直の恋で、歌に思いを託す場面がある。
が高師直なんて無学で戦場だけの働きが取柄である。
意味を取り違える。
この場面は想像通りに進んだ!
天皇、将軍の力関係が面白い。
その例が土岐頼遠!
上皇の御車に矢を射かける。
これは尊氏を奮起させるためにするが、尊氏はのって来ない。
高師直も公家?何するものぞと思っている。
この辺は、尊氏、義直、師直の力関係が面白い。
新田義興、新田義貞の息子である。
罠にはまる。罠をかけたのは竹沢右京亮!
が、かけた方も後味が悪い。
裏切りを悪く言われる。
やりようのない気持ちになる。
先を読んで裏切ったがどう思っていたなのだろうか?
そうして最後は自滅する。
室町時代の本はあまり読まない。
鎌倉、戦国時代が好きだが、室町、幕末はそれほど興味が無い!
著者らしいと思う本である。
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