本・細川幽斎―栄華をつかんだ文武両道の才・春名徹
主人・信長の横死というきわどい政治状況のなかで、幽斎は連歌という文化的行動によってみごと保身をやってのけた。「なんとかあの男の心を獲ってみたい」秀吉は熱烈にそう思うのだった…。室町将軍、信長、秀吉、家康と、常に歴史の中心人物の側近であり続けた幽斎。その類い稀な教養としたたかな出処進退によって乱世を生き抜き、細川家の栄華を勝ち取った男の生涯。
幽斎の本は初めて読む。が戦国の本を読めば必ずと言って出て来る名前である。
幽斎の生まれから最後までが記述されている。
将軍の御落胤?
これは当時は名誉な事でもあったようだ。
若かり頃から才人である。
文武両道と言うのか?
剣・弓から書道・太鼓・鼓・包丁・お茶・連歌・和歌にも才能がある。
幅広い教養の持ち主と言う!
夜に学問をしたのか?
油を求める場面がある。
と言う事は、目も悪いのではないか?
おべんちゃらも言えるようだ。
信長と同じ午年の生まれである。
有名な『上様は金覆輪の鞍置き馬、私は小荷駄馬で、いつも背中に物を背負っています』
これは早い時期の話のようだ。
信長上洛前の話のようだ。
これをソツないと言うか?
三好長慶、松永弾正、三好三人衆との抗争。
出しゃばらないので目立たない。
トップの次に位置する。
風当たりも弱いのではないか?
明智光秀の与力として能力を発揮した。
教養が箔を付ける。
皆一目置く!
ゴマもすれる。
即興で歌を作れるし、相手が喜ぶ歌も作れる。
信長、秀吉も一目置く。
光秀の反乱時も冷静に判断した。
が細川親子が光秀に味方すればどうなっていたか?
これも面白いIFと思う。
九州にも行く。
島津義久とも親交がある。
朝鮮侵攻時、面白い薩摩の反乱?がある。
この話は滝口康彦の薩摩軍法で知っているが、本気だったのかと思うが・・・・・・
この処理の使者になり収める。
それなりの立場の人が行かなければ話はまとまらない。
幽斎はそう言う人物だったんだろうと思う。
関ヶ原前の田辺城攻防戦。この時67歳と言う。
500VS15,000の籠城戦。
攻める方も適当であったと思うが・・・・・
15,000の兵を関ヶ原に行かさなかったのは評価されている。
77歳で亡くなったが、官兵衛と同じで穏やかな晩年だったようだ。
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コメント
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安倍龍太郎の関ヶ原連判状の幽斎は
かなりの策士として書かれてて
ここまでやるかなって思いました・・・
自分の描いている幽斎とかなりかけ離れてました。
幅広い知識と深い教養を
忠興はじめ、若者や田舎者たちにじっくりと教えたり
慎重なものの見方を諭したりしてたのかな~と
いい感じに想像してます。
一人の人物にたいして、いろいろな解釈があって、
やっぱ、歴史って面白いですね。
投稿: しんこ | 2014年8月 2日 (土) 12時49分