筑前岩屋城 島津の猛攻で玉砕した城! 最後の一人・白石一郎
島津の九州制圧が、最終段階に来ている。
秀吉の命を無視している!
筑前岩屋城の攻防戦がある。
籠城するのは、大友の家臣、高橋鎮種(のちの高橋紹運)!
ここには行った事がある。
太宰府天満宮から歩いて行った。
途中でオートバイを乗り回している若者に出会った。
どうも事故で仲間が死んだようだ。
ここへ歩いて行ったので、奥さんの機嫌が悪くなった。
おまけに行った先は、石碑と墓しか無い。
『嗚呼壮烈 岩屋城址』
それでも二郎は、嬉しそうな顔をしている。
ともあれここで島津を食い止めた。
攻める島津は3万の兵をもっている。
700余名と共に篭城。2週間の間頑強に抵抗したものの、各出城や砦が次々と陥落し、城主紹運も自ら薙刀を取り敵中に入ったが力尽き、敵陣に矢止めを乞うたのち高櫓の上に登り自害。
残された将兵もあとを追い玉砕、天正14年7月27日落城。
島津は相当な被害があり、立て直しに時間がかかったと言う。
この時間が、官兵衛・毛利の両川の救援の時間を作ったと言う。
いかに島津が強くとも、本国の兵ばかりではない。
降服した兵も使っている。
秀吉の大軍を見れば動揺する。
島津は撤退する。
この小説はこの時の話である。白石一郎の短編である。
この時代、玉砕なんてほとんど無い。
城主が開城して引き上げるか?
それとも腹を切るか?
秀吉の播磨三木城、因幡鳥取城、備中高松城と城主が腹を切り終わる。
島津も寛大な条件での開城を勧める。
が断る!
ここに籠城した足軽がいる。
落城時、この内の一人が逃げ出す。
が島津につかまる。
助けてくれと頼むが、島津に切られる。
『名将高橋紹運をはじめ、足軽雑兵に至るまで、大義をつらぬき、武士の意気地を世に示して、一人残らず討ち死にした!』
有り得る話と思ったが・・・・・
可哀想とと言えば可哀想である。
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