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2014年11月 4日 (火)

本・関ヶ原①三成の固定観念・司馬遼太郎

老獪・家康の策謀は、三成率いる西軍陣営をどの様にして崩壊させたか?両雄の権謀の渦中で、戦国武将たちは如何にして明日への命運を繋いだのか?天下取りの見果てぬ夢を求めて〈関ヶ原〉に結集した武将たちの人間群像とその栄枯盛衰を描く一大歴史絵巻。

20141104_book1

学生時代に図書館で借りて読んだ。
『新潮日本文学60司馬遼太郎 関ヶ原・殉死』
組み合わせの良い本だと思った。
これにより戦国武将と乃木将軍のイメージを固められた。
メチャメチャ面白かっし、興奮した!

今にして思うが、人間物語である。

最初と最後が印象深い。
冒頭で嶋左近と徳川の軒猿とのやり取りがある。
左近を尾行しているが何度か変装している。
左近に見抜かれている。
敵ながら、この男にアゴで使われたいと思ってしまう。
それほどの魅力がある。

最後に黒田官兵衛が言う。
「あの男は成功した!」
秀吉が死に、三成ほどの寵臣まで家康に走ったら、秀吉の哀れさはなかっただろ!

この二つが印象に残っている。
改めて今の官兵衛巡りの一環で読んでみたくなり読んだ。
古本屋で文庫本3冊を見つけたのが悪かった・・・・・・
奥さんの機嫌が悪くなる。
悪くなると言えば急に奥さんが言った。
「又関ヶ原に行くの?」
20年前ぐらい前に行っている。
奥さんは肩が重いと!武者の亡霊がのっている。
二郎は軽い軽い!メチャメチャ興奮して身体が高揚していた。
絶対に行こう!

この小説は秀吉の死から三成の刑死までを扱っている。
関ヶ原の合戦とはこう言うものだったと初めて分かった記憶がある。
武将たちの苦悩がある。
家を残さねばならない!

三成の性格が記述される。
メチャメチャ面白い。
正当に評価されているのだろう。
人望はあったのか?
負け戦とは言え最後まで石田隊は戦った。
大谷吉継もか!

昔麻雀であった話。
相手から当り牌を出させるには、無いだろうと思わせなければならない!
これに引っかかると怒る先輩がいた。
そんな待ちは無いだろう!
三成も固定観念が強い。
例えば小早川秀秋は、太閤殿下の恩を受けている。当然味方するはず。
家康、正信は現実主義者である。
その差が出た戦いなのか?

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