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2014年12月 4日 (木)

軍師官兵衛(番外編⑨看羊録)日本と朝鮮の違い!

秀吉の朝鮮侵攻がある。
思い出した本がある。
『孫子の読み方 山本七平』
この本の最初にある。
『看羊録 姜沆』
半島で日本軍の捕虜になり、日本を見聞してから半島に帰った。
その時の日本の印象をまとめている。
そして3度目の侵攻はあるのか??
50/50と見た様だ。その対策も記述しているようだ。
その時に日本の武将達の事を記述している。
朝鮮半島の将軍は秀才ぞろいである。
日本の武将達は叩き上げの将軍である。戦争体験は豊富である。

戦国武将、日本の武将は一人として文字を解する者が無いが、たたき上げ、戦場で経験を積んでいる。
細川幽斎、忠興、官兵衛、吉川元春、直江兼続とかはそうでもないと思うが・・・・
「武経七書」も朝鮮の武将は精通している。
日本の武将は読んだことがない。(それは言い過ぎではないか?)
ただ日本の武将たちは、あらゆる技能者たちを身の近くに置いている。
その中に軍法に精通したものがいる。
それらの人に解説させ、自己の体験、失敗成功を考えていたようだ!
その知識は朝鮮の将軍に比べれば及びもつかなかったようだ!
戦場のたたき上げVS机上の秀才!
朝鮮は負けた!「兵書読みの兵書知らず」と言う事のようだ。
日本は絶えず戦場にいるプロであるが、個々の戦闘に勝っても、戦争の勝利に持っていけない!
つまり戦術で勝っても戦略がない!
逆に朝鮮も「孫子」をはじめ「武経七書」を読んでいるが、丸暗記だけではどうしようもないと言う。

ビスマルクの名言。
愚者は体験に学ぶ。賢者は歴史に学ぶ!

堺屋太一言うところの、日本に土地が無い。
つまり恩賞として与える土地が無い。
豊臣家の成長志向が問題と言う。
そのエネルギーが朝鮮侵攻になった・・・・・・
元寇の時、日本を守った御家人たちに恩賞が出せない。
鎌倉政権が倒れる原因の一つである。

秀吉の歳も関係していると思うが・・・・・・
司馬遼太郎言う、秀吉の政権は滅び、朝鮮半島は荒れて、救援した明も滅びる。
何処も良くなかった!
もっとも侵攻しなければそうならなかったと言われそうであるが・・・・・・

『懲ヒ録 柳成龍(朝鮮朝廷の高官)』と言う本がある。
日本軍が朝鮮に侵攻する前兆から、朝鮮朝廷の行動と明の動態、日本軍と朝鮮及び明の交渉と裏取引等、文禄・慶長の役の一部始終を詳細に記したものである。
朝鮮の英雄、水軍の李舜臣を推薦したと言う。
主題は日本軍の侵略の実態もあるが、朝鮮軍の国防意識の希薄さに重きを置いていると言う。内容は朝鮮側の戦略の不甲斐なさを批判するところが多いようだ。

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