本・名字と日本人―先祖からのメッセージ・武光 誠
数え方にもよるが、日本人の名字はなんと三十万種近くにもなるという。
その中でも「佐藤さん」「鈴木さん」たちが多いわけは?徳川家康はなぜ「源朝臣家康」なのだろう?身近でありながら疑問だらけの名字のルーツ。古代の「姓」から「名字」が生まれてくる過程を、武家支配と「家」の誕生という中世日本史のダイナミズムにからめて詳述する。
分かり易い本である。
自分の名前のルーツを考える。
岩井二郎である。
著者の本に従って祖先を探す。
茨城県岩井市、今は坂東市になっている。
横浜市岩井、岐阜県高山市岩井、鳥取県岩美町岩井等がある。
特に関東から流れて来て地名の名前を名字にした????
実際は、オヤジに教えて貰ったが、岩の井戸があったので岩井としたようだ!
源氏でも平家でも藤原氏でもない!
そこらの百姓である。豪農でもない!
日本で多い名前。各地で多い名前を紹介している日本で多い名前。
各地で多い名前を紹介している。
源平藤橘から貴少姓を表している。
福島に多い佐藤姓。知事も佐藤だった。
下野佐野庄の領主、藤原秀郷の藤原系の子孫と、佐野の名前を合わせて佐藤になった。
伊藤氏、伊勢の藤原氏。
斎藤氏、斎宮頭を務めた藤原氏。
後藤氏、藤原氏の後継の意味だそうだ。
読んでいると面白い。
工藤、近藤もある。
鎌倉時代に御家人が全国に広がった。
その時にどう名前を付けたのか?
源氏、甲斐源氏―武田氏。信濃源氏―木曽氏。常陸源氏―佐竹氏・・・・・
武士が台頭した頃は源氏と平家で、赤旗と白旗で敵味方が分かる。
のどかなものであった。
平家が滅亡すると敵味方が分からなくなって来た。
区別の為に家紋が必要になる。
武田菱とかは知っている。
が元はと言えば貴族の牛車に家紋がつけられた。
牛車が多くなり集まりに混雑するようになり、牛車の区別が必要になった。
それで牛車に家紋を付けたようだ。
そう言う話が記述されていて面白い。
系図の話なる。
徳川家康が新田義貞、源氏の末と言うのは当てにならない。
はっきり言えばでっち上げである。
が勝者の歴史は残る。
徳川幕府は厳格な身分の固定を図ったと言う。
それは源氏の嘘が原因ではないかと思うが・・・・・・
松平も信長も最初は藤原氏、次に平氏とした。
現状に合わせて変える。
信長が本能寺で死ななかったら、平氏と言う事になっていたのだろう・・・・・
実際は古代の中流豪族斎部氏の子孫のようだ。
家康も、京都の加茂神社の御師の子孫と考えられているようだ。
系図の偽造も知識と技術がいる。
上手くつなぎ合わせなければならない。
そりゃ金になると思うが・・・・・・
通字、織田信長の信、北条時宗の時、北条氏康の氏、毛利元就の元とか有名である。
名前を与える時、通字でない名前を与える。
伊達輝宗、足利義輝の輝を貰った。
武田信虎、虎の字を家臣に与えた。甘利虎泰、飯富虎昌らがいる。
蒲生氏郷、蒲生の姓と郷の字を家臣にやり過ぎ、前田利家にたしなめられた・・・・・
明治維新。
実名と通称の併記が禁じられる。
板垣退助正形。通称を名前とした。
最後に家と先祖崇拝の話がある。
① 土地や屋号などの財産
② 苗字や家号などの家名。
③ 家風や家柄などの家格。
④ 神棚や仏壇などの祖先祭祀具。
⑤ 家族
江戸時代はこの5条件がそろっていた。
そこで過去帳の話がある。
過去帳を作る。
そして寺院調査をする。
気の遠くなる話になる・・・・・・
方法まで記述してくれているが、はたして出来るのか?
面白い本でした!
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