本・「持たない」ビジネス 儲けのカラクリ・金子哲雄
個人も企業も「資産を持つ」ことがリスクになる時代がやってきた。知っておくべき「身軽さ」のメリット。
著者は面白い眼鏡をしている?
わざとしているのか?
そうだろう・・・・・・・
分かり易いと言うか、二郎でも分かるように記述してくれている。
わざと難しく書いて、違いを見せようとしている人達とは違う!
第一章 マイホーム「購入」「賃貸」の論争に決着
第二章 資産を持つ企業VS「持たない」企業
第三章 世界的製造業は圧倒的に「持たない」
第四章 日本で生き残る「持たない」企業
あとがき 持たない経営は私達を幸せにするか?
分かり易い例が並んでいる。
特にダイエーとセヴンイレヴンの比較は面白い。
華やかしころのダイエー!
昭和50年初めには、神戸三宮にダイエーの店舗が並んだ。
土地を持つ事にこだわったダイエー。こだわらなかったイトイヨカドー。
うたい文句は、「10歩歩いて次のダイエー」
① が生活用品。② が男?で③ が女。逆かも知れないが・・・・・
④ が電器だったか?
⑤ がスポーツだったと思う。
それぐらい多かった・・・・・・
今はどうか?
① は駐車場(阪神大震災で崩壊)
② と③は物販店のビルに変わっている。これビルも阪神大震災で崩壊した。ユニクロも入っている。
④ は現在RAZAが入っている。
⑤ はパチンコ・スロット店に変わっている。劇的な変化である。
今やかっての面影は全くないと言ってよい!
そう言う意味では「そごう」もそうだったのか?
マイホームを買うのはどうなのか?
比較をちゃんとしてくれている。
35年ローンなんて果たしてメリットがあるのか?
畑村洋太郎によれば、ローンを組んでまでと言う事になる!
35年先に家と土地が自分の物になると言え、その頃は社会情勢もどうなっているか分からない・・・・・・
ローンにより人生を縛られる可能性もある。
資産価値も下がる!
マイホームは国家的な陰謀なのか?
住宅を造る事により建設業はじめ、潤うところは多い。
それが目的なのか?ちょっと考え過ぎか?
今はスピードの時代である。
それについて行く必要がある。
それには持たざる方が有利と言う。
ネット販売がある。楽天もそうだが店舗は無い。無駄を省いている??
音楽もかってはレコード店に置いて貰っていたが、今やダウンロードの時代である。
銀行業務、証券業務もネットの時代である。
ハードもソフトもリースの時代?
ゲームもソフトで売る。
メーカーが一致しない状況になる。
製造業も自分で制作しない。
受託生産工場で制作させる。
かって住んでいた尼崎。
ここにパナソニックがテレビの工場を造った。
が時代の流れは早い。
ついていけなくなり工場が遊んでいる。
誘致した尼崎市もだまされたみたいなものである。
自分の工場、持つ事の不利を記述している。
大量生産によるものだけではないが時計が安くなった。
がロレックスは相変わらず売れている。
ステータスアイテムのシンボルと言う。
そうであれば価格競争に巻き込まれない。
手造りで継続出来るようだ。
土地も建物も持たないホテルチェーン、東横イン!
土地オーナーから30年のリース契約を結ぶ。
その仕組みは詳しく記述されている。
航空運輸に海運業も自己の輸送機・船を持たなくても、持たない利点が記述されている。
ドイツからメルセデスを買う。がこの輸送船の国籍・メーカーにこだわる人はいない。
船員の国籍もこだわらない。
漁船も途上国から雇い入れている。
読んでいると何か違う感じがしないでもない。
最後には、教育の重要さを言っている。これは良く分かる!
面白い本でした!
著者が亡くなったのは大変残念です・・・・・・・
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