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2015年1月14日 (水)

本・北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録・伊東潤

関東の覇者、小田原・北条氏に生まれ、上杉謙信の養子となってその後継と目された三郎景虎。越相同盟による関東の平和を願うも、苛酷な運命が待ち受ける。己の理想に生きた悲劇の武将を描く歴史長編。

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著者の北条の本は2冊目である。
最初に読んだのが武田家滅亡だった。
面白かった。
どの作品も同じだが主人公は悪く書かれない。『藤堂高虎?』
上杉三郎景虎!
思っているイメージ通りに描かれていた。
が、その反面ライバルだった景勝、兼継がいやらしく記述されている。
当たっているのではないかと思うが・・・・・・・

北条三代目、氏康の息子であるが、北条氏も養子が多い。
一門がある。
家康の松平一門も多い。十八松平と言う。
長年勢力を張っている名門は同族が多そう・・・・
運命に翻弄させられる。
仏門に入れられるが、都合により還俗させられる。
北条幻庵の養子に入る予定が狂う。
上杉謙信の人質になる。
関東の争い。
北条、武田、上杉、葦名、佐竹等沢山の戦国大名がいる。
これらは合従連衡を繰り返している。
甲相駿三国同盟がある。
北条氏康、今川義元、武田信玄の同盟がある。
誰かが死ねば様相が変わる。

相越の同盟がある。
上杉、北条の同盟である。
この証に上杉三郎が謙信のところに行かされる。
上杉と北条の窓口になる。
謙信には優遇される。
養子になる。そして景虎の名前を与えられ、景勝の妹を貰う。
が越後も複雑な情勢である。
中央集権になっていない?
謙信も家臣によく反乱されている。
名の知れた家臣も多い。
地元に密着している。
侮りがたい勢力である。

この越相同盟は崩れる。
北条は武田と結ぶ。
景虎はこの時小田原に帰る事も出来た。
が帰らずに上杉の家督を継ごうとする。
対抗は景勝、兼継!
策謀家として描かれている。
この小説では、謙信の後は景虎と言う事になっている。
意外に真実なのかも知れない。
が謙信亡き後は景勝が主導権を握る。
景虎は北条の出身であるので、越後に地盤が無い。
景虎の為に死ぬ家臣のいないし、命令も聞かない。
反景勝派が集まっている。

北条が景虎の援助に走る。
が近いのは武田である。勝頼に兵を出してもらう。
これを阻んだのが兼継!
黄金を惜しげもなく勝頼に渡す。
これで勝頼は景虎に付かない。
この時に勝頼が景虎に味方すれば面白くなっていた。
越後上杉、甲斐武田、相模北条の三者同盟が出来ていた。
結果は信長に各個撃破されるだけかも分からないが・・・・・・
26歳で自刃する。
妹、桂も嫁いだ勝頼に殉じた。
二人とも小田原に帰れたようだが・・・・・・
乱の後の景勝の報復は凄まじかったと言う!

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