本・黒田官兵衛目薬伝説 目の神、鉄の神、足なえの神・(8人)
黒田官兵衛の一族は各地を流浪し、住む家もない貧窮にあったが、家伝の目薬によって財をなし、その後の飛躍につながった。黒田家の目薬商いは、史実かどうかについては賛否両論があり、官兵衛の所伝には虚実不明の話が多い。眼科医学史、金属考古学、民俗学、地名研究、系図研究など各分野の専門家が、黒田官兵衛を生んだ歴史的風土を考えています。
コメントを下さった方から推薦してもらった本である。
官兵衛巡りに付き合ってくれた。
感謝しています!
と言う事でようやく読んだ本である。
大変面白かった!!!!
連作であるが、学者と言う感じの人はいない。
眼科、地名研究者、系図研究者、役場の役人、金属考古学等の専門家が記述している。
大変面白い本である!
この中で渡邊大門の名前が出て来る。
最近よく読んでいる。
書状など1次資料を駆使して、史伝と伝承を峻別する手並みに定評がある、と紹介されている。
目薬の話がある。
これは本当の事か?
家伝の目薬の製法がある。
目薬の木も名所に植えてある。
司馬遼太郎も広峰神社には取材に来ている。
が渡邊大門も否定的であると!
ここで鉄、足なえ、片目と結びつく話が紹介されている。
鉄、製鉄にしろ鉄をと鍛錬する時破片が飛ぶ。
これが目に刺さり失明する人も多かったようだ。
当時は防護眼鏡なんかなかったようだ・・・・・・・
タタラの火を見て目を痛め、鞴を踏むことにより片足を痛めた!
天目一箇神は、鍛冶や製鉄にかかわる人たちによって祀られた神であり、一つ目で、片足が不自由と言う外見的特徴がある。
広峯神社の近くに歳徳神社があり、「足なえの神」を祀っている。
鉄鉱石が祀ってあるようだ。
足なえの軍師と言えば、山本勘介に黒田官兵衛である。
なんとなく因果関係がありそうな感じがするが・・・・・・・・
目薬は尾張が先進地だったようだ。
それだけ需要があったと言う事なんだろう・・・・・・・
馬嶋流と言う名前が出て来た。
戸部新十郎の短編「仏手」に登場する念流の使い手、友松偽庵がこの流儀の眼医者である。
あまり関係ないが、面白い名前が出て来たと!
ただ目薬も飴状で水に溶かすあるが、水は問題にならないのか?
又布に浸すとあったが、布はきれいなのか???
黒田家の「玲珠膏」と言う目薬は確認できないと!
ロマンが無くなる・・・・・・・・
官兵衛の出身は?
近江木之本か?
播磨黒田庄か?
どちらも行ったが、熱意は木之本の方が数段上であった。
木之本はバスも停車する。ボランティアの人間の熱意が伝わってくる。
展示物も手作りである。間違っているのを指摘するのは心苦しかったが・・・・・・
木之本で黒田庄の話なんかする雰囲気でない!
黒田庄はそう言う人はいない。
展示してあるだけである。
がどうも、どちらの説も「帯に短し、たすきに長し」と言う事のようだ!
ただ木之本地蔵院にも行ったが、片目の蛙が沢山置いてあった。
こじつけでは無いのだろうが、片目の話に繋がってくる。
備前に移り住んだと言うが、備前も刀の名産地である。
鉄にかかわってくる。
西脇市にも、天目一箇神を祀る、天目一神社があるようだ。
今度行って見たいと思う!
足なえは本当だったのか?
これも分からない様だ!
まだまだ面白い研究の結果が記述されている。
本当に好きでやっているのだろうと思う!
大変面白かったです!
がやはりロマン(?)が無くなる・・・・・・・
この本を勧めてくださってありがとうございます!
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